劇場版 零～ゼロ～
監督：安里麻里
出演：中条あやみ , 森川葵 , 小島藤子 , 美山加恋 , 山谷花純 , 萩原みのり , 中村ゆり , 浅香航大 , 中越典子 , 美保純
公式サイト 公式facebook
閉塞感漂う山間の町にある学園寮。そこで暮らすアヤが部屋にこもってしばらくが経ったある日、学園内で事件が起こった。生徒たちが、ひとり、またひとり、忽然と姿を消したのだ。後日、生徒たちは水死体となって発見された。失踪した少女たちは皆、一枚の写真を見て以来、アヤの幻に悩まされるようになっていた。幻は耳元で囁く―「お願い、私の呪いを解いて…」。写真にはアヤにそっくりな少女が写っていた…。クラスメイトのミチはアヤが事件に関係しているのではないかと疑い、部屋を訪ねる。しかし扉は堅く閉ざされたままだった。学園内で囁かれる噂―この学園に伝わる女の子だけがかかる呪い、午前零時の呪い、アヤが皆に呪いをかけている―。そしてミチもまた幻に悩まされるようになっていたある日、ついに本物のアヤがミチの前に姿を現した…!!午前零時の呪い、女の子だけにかかる呪いとは何なのか?写真に写るアヤにそっくりな少女は一体?学園に起こる “神隠し”の謎に二人は迫ろうとしていた…。
（商品ページより転載）
- ホラーゲームの『零』シリーズを基にした大塚英志原作の日本のホラー小説『零 ～ゼロ～ 女の子だけがかかる呪い』を原作としたミステリー・ホラー。
- 最初から最後まで所謂“百合”な内容なので、苦手な人はとことん駄目そう。底辺Ｂ級ホラー好きが観る分にはこそばゆさで一杯だった。
- 一応ホラーという括りではあるけど、多分怖さを狙った作品ではなく、多少音でホラー的要素を教えてくれる程度。ただ、謎の美少女を演じた中条あやみの端正な顔立ちによる無表情演技はかなり良い感じに不気味。
- 謎の美少女が水面を歩いたり、空中から舞い降りてくる幻想的なシーンは作品を象徴するものではあるけど、その撮影シーンを思い浮かべた途端に陳腐で安っぽいものに見えてしまったのは何故なんだろう。
- ストーリー展開は残念ながら雑だし、ある意味卑怯なオチとなっている。最後の方で意外な人物（でもないか）が真相を明らかにするけど、あまりのいい加減さにはがっかりするのみ。
- 原作の大元であるゲーム『零』は特殊なカメラで怨霊を撮影することで退治したり謎や呪いを解いていく内容だったはずだけど、劇中にデザインが似ているカメラが登場するぐらいで内容的に類似している点の無い本作が何故『零』を名乗るのかは全く理解出来ない。また、小説版の原作者の関連作品からイタコを無理矢理気味に登場させたのは内輪受けっぽくて嫌な悪ノリを見せられた感が強い。
コメント