猟奇！悪霊の棲むところ
構成・演出：久本樹
父が正気をなくし母や自分に乱暴をふるうことに悩んだ娘・理沙（仮名）は、穏やかだった父がどうして変わってしまったのかを解明するため取材班の元を訪ねた。誰かのささやく声、誰もいないはずの部屋から足音が聞こえる、ひとりでに物が倒れる、家の中で見つかる不可解な写真…中古の一軒家に移り住んで以来、怪現象が家族を襲う。ある日、取材班の元に届いた異様な投稿映像。楽しげな誕生日の風景が一変、崩壊していく家族…。そして、ついに泊り込み取材が決行された。その日以来、慣れ親しんだ快適な場所が逃げ場のない恐怖の地獄へと変貌していく。これは取材班が命をかけて悪霊と闘った全記録である。
（商品ページより転載）
- 『ほんとにあった! 呪いのビデオ』シリーズに代表されるドキュメンタリー形式のフォーマットに沿った形で作られているP.O.V.のオカルト・ホラー・モキュメンタリー。
- 不気味な雰囲気を感じさせる演出と真相に近付くにつれて異様な空気感に包まれていく展開は、この手のものを作り慣れた製作陣によりものだけに安心して観ていられる。
- 身も蓋もなく言うなら「何故そこで映像製作会社に助けを求めるのか、それより早く引っ越ししなさいよ」という話ではある。
- シチュエーションと怪異には作り物感が強過ぎるものの、観方によっては、いかに巷に溢れ（過ぎ）ている心霊ドキュメンタリーものがほぼフェイクであるかを実感できる。怖いは作れる。
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