MAD GOD
監督：Phil Tippett , Niketa Roman , Satish Ratakonda
出演：Alex Cox
公式サイト 公式サイト
・＜裏側の世界＞へ扉が開く――
概略：人類最後の男に派遣され、地下深くの荒廃した暗黒世界に降りて行った孤高のアサシンは、無残な化け物たちの巣窟と化したこの世の終わりを目撃する。
（公式サイトより転載）
- “特殊効果の神”フィル・ティペットが監督・製作・脚本を務め、30年かけて完成させたストップモーション・アニメ。
- “完成まで30年が費やされた”というのは、資金難で20年程止まっていた期間を含めているみたい。それでも驚異的な作品であることに変わりはないけど。
- 簡単に纏めると、正体不明の男（暗殺者）が地図とスーツケースを持って地底に降りていくと、そこには異様な生物達が蔓延る荒廃した暗黒世界が拡がっていた。果たして男の目的は…という内容で、世界観から登場キャラクタの造形までの全てが容赦が無く奇妙で気持ち悪い。
- 台詞はほぼ無くても丁寧な説明描写があるから今何が起きているかはわかる。とは言え、グロ、不条理、醜悪といったイメージの連続で綴られていく映像は、フィル・ティペットが悪夢を具現化するとこうなる、といったところ。悪夢とは言っても、その全てが地上の世界で起きている出来事を抽象的に描いているだけに見えるんだけど…。
- 売りの一つであるストップモーション・アニメは技術力と経験値の高さ、それに“執念”を存分に感じられる。一つ勘違いというか思い違いがあったのは全編がストップモーション・アニメというわけではなく、実写、CGI共に適材適所で使われているという事。
- 最終盤まできてようやくタイトルの意味が分かる。正に“狂った神”による宇宙創造の話だったという壮大な着地点に至るのには驚いた。
- 映倫レーティングPG12である上に決して映画好きなら観て！というタイトルではないのは明らか。今回はレンタルDVDでの視聴だったけど、アニメ映画と同じ棚に並んでたのは解せん。
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