のぞきめ
監督：三木康一郎
出演：板野友美 , 白石隼也 , 入来茉里 , 東ちづる , 玉城裕規 , 小澤亮太 , 武田玲奈 , 石井心愛 , 池田鉄洋 , つぶやきシロー , 石井正則 , 吉田鋼太郎
公式サイト
テレビ局で働く三嶋彩乃は、ある青年の謎めいた怪死事件を取材する。そこには、腹がよじれ、口から泥を吐き出した異様な亡骸があった。青年の恋人は狂ったように「“のぞきめ”の仕業だ!」と泣き叫ぶ。彼らはある出来事に遭遇して以来、ずっと何かに“覗かれている”気がしていたのだ。関係者にも次々と“のぞきめ”の悲劇が起こり、やがてそれは綾乃自身の身にも…。
（公式サイトより転載）
- 原作：三津田信三、監督：三木康一郎、主演：板野友美によるサスペンス・ホラー。
- こう言っては何だけど、主人公の三嶋彩乃を演じる板野友美については、とりあえず叫び声さえ聴ければいい、ぐらいのハードルの低さで観たので、曲がりなりにも怖がっているように見える演技が出来ていた事で良しとしたい。台詞回しについてはさすがに監督による演技指導など一考の余地があると思われる。
- テレビ局の報道部に誰も居ないし後日の取材にも一切同行しない、暗い部屋に入っても電気を点けようとしないなど、少し無理があるシチュエーションが多いのが気になる。
- のぞきめさん、眼力パねぇっス。ただちょっと血走り過ぎっス。
- 移動手段にホンダ CITY カブリオレを使わせるセンスは只者ではない。それにしても凄い色だな。
- 特撮、CGIは頑張っている感はあってもクォリティ自体はそれほど高いとは言えないのが残念。
- 作中は既視感でいっぱい。ざっと思いつくだけで『隙間女』『呪怨』『リング』、それにいきなり始まる『八つ墓村』…なんだこれ。
- 実はつぶやきシローの演技が絶品。
- 怨念の集合体であるはずの妖怪（？）“のぞきめ”と、一人の女の子の恨みによる“のぞき”との関係の曖昧さが気になる。
- 自分の目が見えなくなれば呪いは受けないとなっていたけど、そういうことではないのでは…。
- 最終的には新たな都市伝説的なものになるようなオチ自体は気が利いている。ただ、ここから話を膨らませて続編を作るような真似は止めて差し上げたい。もっとも作る気はないんだろうけど。
- 結局のところ、怖すぎるとしてお蔵入りになった15秒のTVCMが一番良かったというのはさすがに言い過ぎか。
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