サスペリア・テルザ 最後の魔女

LA TERZA MADRE / MOTHER OF TEARS
2007/Italy , USA/98min
監督:Dario Argento
出演:Asia Argento , Cristian Solimeno , Adam James , Moran Atias , Valeria Cavalli , Philippe Leroy , Daria Nicolodi , Coralina Cataldi-Tassoni , Jun Ichikawa , Udo Kier

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イタリア北部、ヴィテルボの町。墓地脇の工事現場から土中深く埋葬された19世紀の柩と遺品入れが発見された。柩に刻まれた名はオスカー・デ・ラ・バレー。忌まわしい伝説の幕開けだったー ローマの古代美術博物館で考古学の研究を続けるサラは、恋人でもある館長のマイケルが不在の間に、副館長のジゼルに誘われてオスカーの遺品入れを開けてしまう。そこには闇の彼方に葬られた邪悪な魔女、”涙の母”を復活させる不気味な彫像と古代文字を印した法衣が納められていた。封印を解かれ、現代に甦った魔女は手始めにジゼルを惨殺。現場に駆けつけた刑事たちに事情を説明したサラは、逆に不審がられ、異常者ではないかと疑われてしまう。 一方、持ち去った法衣をまとい、完全復活を遂げた”涙の母”はローマに呪いを放ち、その妖力で覆われた町では次々と自殺や殺人、暴動が起きる。遺品入れの秘密を知るサラとマイケルにも魔手が伸び、魔女一味に誘拐された幼い息子ポールを必死で探し回るうち、マイケルは敵の手に落ちてしまう。サラは”涙の母”や魔物たちとの対決に立ち上がる!
商品ページより転載)

  • “ホラーの帝王”ダリオ・アルジェント監督によるオカルト・ホラー。
  • 監督の娘アーシア・アルジェント主演、共演にアーシアの母であり監督の元妻ダリア・ニコロディ。
  • 「決してひとりでは見ないでください」の煽り文句も怖い『サスペリア』に始まる魔女三部作最終章。
  • 今回のキャッチコピーは「三度目の約束です。決してひとりでは見ないでください」
  • 実は『インフェルノ』からの後付設定だったりする…
  • 『サスペリア』から30年、二作目にあたる『インフェルノ』から数えても27年越し、ホラー・ファンにとっては幻の存在になりかけていただけあって、実現されただけで感無量というファンも少なくないはず
  • 待った甲斐あってアルジェント監督の集大成的な作品となって…いるとは言えず。
  • 『サスペリア』『インフェルノ』で見られた色彩設計を始めとする独特の美意識に基づいた映像の拘りがほとんど見受けられず、まずショッキング・シーン有りきでその後が投げっぱなしの進行で興醒めする場面が多め。
  • 話の筋は三部作中一番分かり易いものの、クライマックスであるはずのシーンのあっけなさ、散々引っ張ってきた伏線を一切無視した解決方法などストーリーの弱さ、終末感を感じさせない演出など、もう一工夫、もう一手間欲しかったあたり、やはり残念としかいい様がない。
  • もっとも、80年代を感じさせる、良くも悪くも“古臭いセンス”に安心してしまったのも事実…
“魔女三部作”…
  ・ドイツのバレエ名門校を舞台にした『サスペリア』のメーター・サスピリオルム(嘆きの母)
  ・ニューヨークのアパートを舞台にした『インフェルノ』のメーター・テネブラルム(暗闇の母)
  ・ローマを舞台とした本作のメーター・ラクリマルム(涙の母)
   の世界観が繋がった“三母神” の三作品。

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