ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛

THE CHRONICLES OF NARNIA: PRINCE CASPIAN
2008/USA/150min
監督:Andrew Adamson
出演:Ben Barnes , Georgie Henley , Skandar Keynes , William Moseley , Anna Popplewell , Peter Dinklage , Pierfrancesco Favino , Sergio Castellitto , Warwick Davis , Cornell John , Vincent Grass , Damia'n Alca'zar , Shane Rangi , (声)Liam Neeson , Ken Stott , Eddie Izzard

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“伝説の4人の王”として、ペベンシー兄妹が築いたナルニア国の黄金時代から1300年。今や戦闘民族のテルマール人が支配するこの国では、先王の弟ミラースが摂政を務め、正当な王位継承者であるカスピアン王子の暗殺を企てていた。危機一髪で城から脱出したカスピアン王子は、逃げ込んだ森の奥深くで、迫害の末に息を潜めていたナルニアの民たちと出会う。そして、ミラースの配下に追い詰められたカスピアン王子が吹いた角笛は、ロンドンで普通の学生として暮らしていたピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4人を再びナルニア国へと呼び寄せた!すっかり荒廃したナルニアに驚く4人は、カスピアン王子と運命的な出会いを果たす。そして、ナルニア国の真の平和と繁栄を取り戻すため、暴君ミラースに立ち向かって行く―。
ナルニアの未来を懸けた決戦が、いま始まる。

商品ページより転載)

  • 前作に引き続き、アンドリュー・アダムソンが監督/製作/脚本をこなしたファンタジー・アドベンチャー・シリーズ第2作目。
  • 出版順では第二章、ナルニア年代でいえば第四章の映像化。
  • 子どもを主人公にしたシリーズもの、例えば『ハリーポッター』シリーズでは、新作が出来る度に大人っぽくなっていく子役に違和感を感じてしまうのは仕方がない事だが、本作では前作から人間界で約1年後、ナルニア国としては1300年後を経た後のお話、ということなので主人公4人の成長した姿も無理なく受け入れられる。
  • 前作でも感じられた丁寧な語り口とアットホームな印象が健在だったのが嬉しいところ。
  • 全年齢向けファンタジー作品と言っても全編のんびりとした雰囲気という事はなく、激しい戦闘シーンに見られるような起伏に富んだ構成は大人が観ても充分に楽しめる。
  • サブタイトルにもなっている実質上の主人公カスピアン王子は、魅力的なキャラクタとは言いづらい。どこまで原作に沿っているのかは知らないが、王子ではなく4兄弟が登場することで物語として安定してしまうのは、偏に主人公としての魅力不足によるものな気がする。演じるベン・バーンズはいわゆるイケメン俳優であり、人気も出そうであることは間違いないが…。
  • 2010年公開予定の第3作目『第3章:朝びらき丸 東の海へ』には長男ピーターと長女スーザンは登場しないようだが、それでも次男エドマンドと次女ルーシー、それに王子にどんな新たな冒険が待っているのかが楽しみ。

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