2006/Japan/104min
監督:黒沢清
出演:役所広司 , 小西真奈美 , 葉月里緒菜 , 伊原剛志 , オダギリジョー , 加瀬亮 , 平山広行 , 奥貫薫 , 中村育二 , 野村宏伸

公式サイト

連続殺人事件の担当刑事・吉岡は捜査を進めるうちに「自らが犯人なのではないか…」という疑念を抱き始める。 謎が謎を呼び、想像を超えた衝撃のエンディングが待ち受ける!
作品サイトより転載)

  • 監督・黒沢清、主演・役所広司のベスト・コンビによるミステリー・ホラー。
  • 幽霊が登場するからと言ってオカルト系として観ると怖くないと言わざるを得ないが、そもそも幽霊も登場するけどサスペンス、ミステリー、ブラック・コメディをも含んだ“人間ドラマ”として撮られている以上は当然の事。
  • 手っ取り早く突っ込みたければ、葉月里緒菜扮する、どこからか現れてきちんと玄関扉から出て行ったり、スーパーヒーローのような姿勢で飛んで帰ったり(!)する幽霊の存在が分かり易いネタとなる。
  • 陰鬱な空気感、色彩や構図といった映像要素から滲み出る形容し難い不気味さによって充分“怖い”作品として成立しているのは黒沢監督ならでは。
  • 画面の隅々まで情報を仕掛けられた演出を楽しみたい作品ではあるが、用意されたオチは卑怯とも取れるほどの大胆なもの。
  • ラスト・カットで映される小西真奈美扮する春江の行動の意味一つとってみても、受け手側の処理の仕方次第で作品の印象ががらりと変わってしまうという、何とも厄介な作品。

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