ラスト・ブラッド

BLOOD: THE LAST VAMPIRE
2008/Hong Kong , Japan , France , Argentina/91min
監督:Chris Nahon
出演:Gianna Jun(Gianna) , Allison Miller , 小雪 , Liam Cunningham , JJ Feild , 倉田保昭 , Colin Salmon , Michael Byrne , Masiela Lusha , Larry Lamb

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400年以上続く、オニと人類の争い。ついにオニが栄華を極める時、一人の少女が現れた。サヤ、16歳。セーラー服に、おさげの黒髪。孤独と悲しみの宿る瞳が、人間の姿をしたオニの正体を見抜くや、日本刀で一瞬にして斬り捨てる。サヤの使命は、ただひとつ。自分の父親を殺した全てのオニの起源、美しく最凶の敵・オニゲンを葬り去ること。彼女の最大の秘密は、人間とオニとのハーフであること。常人離れの生命力と、並外れた剣術を身につけたが、その心は自分の血に流れる汚れた欲望を恐れていた。急激に増殖したオニを何百と斬り倒し、オニゲンに迫るサヤ。だが、彼女はまだ知らない。宿命の対決の果てにさらに過酷な運命が待ち受けていることを―。
商品ページより転載)

  • 2000年に劇場公開された短編フルデジタル・アニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を原作としたバイオレンス・アクション・ホラー。
  • 『猟奇的な彼女』などのチョン・ジヒョン主演、ボスキャラ的立場でオニの起源である“オニゲン”に小雪。
  • 原作となったアニメ、その他のメディア展開された関連作は全て未見であり、予備知識を一切持たずに観たが、鬼の話なのにタイトルでヴァンパイアと謳っているのはこれ如何に。特に吸血シーンなどは無かったのだが…。
  • セピア調で統一された色彩設計には拘りを感じさせる。ノスタルジーを覚えて心地よい。
  • そこまで映像に拘りを見せている割に、血飛沫や変異したオニの表現などに使われているCGIが非常に粗目であるため、多少興醒めしてしまう。
  • 日本刀を持ったセーラー服姿の少女が多数のオニを相手に叩き斬っていく、という構図は如何にもオタク的な絵面ではあるが、アクション性の高さ、スローモーションの多用とカット割の妙による演出によって素直に“格好良い”と思える撮り方がなされている。
  • 意外なほどあっさり片が付いてしまうクライマックスは盛り上がりに欠ける。
  • 特に問題はないが、主人公は日本人のキャスティングじゃ駄目だったのか。
  • “和製ドラゴン”倉田保昭氏がご健在なのが嬉しい。

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