恐怖の足跡

CARNIVAL OF SOULS
1961/USA/72min
監督:Herk Harvey
出演Candace Hilligoss , Sidney Berger , Frances Feist , Art Ellison , Stan Levitt , Tom McGinnis

ある日、交通事故に巻き込まれたメアリーは命拾いするが、仲間の死が忘れられず、遠く離れた村でひっそりと生活を始める。しかも、事故以来メアリーは冷たい、感情の薄い人間になっていた。そんなメアリーに『音楽家を目指すなら感情を持たないと…』と警告する人もいるが、どうする事も出来なかった。そんなある日、朽ち果てた遊園地がきっかけで、不気味な男を見る様になる。この男は幻影か、幽霊なのか、それとも…。しかし、この幻影は日を置く度に増え、次々と不可思議な現象に巻き込まれる。そして、遂には…。
商品ページより転載)

  • 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』に影響を与えた作品としてタイトルだけは知っていても、なかなか観る機会が無かった作品。
  • 精神的に脆くなっている女性をヒロインとしているため、極めて不条理気味な内容。悪夢を観せられているかのように幻想的な描写が連続する映像と相まって、全編に渡って“得体の知れない不気味さ”を感じられる。
  • 多種多様なホラーが氾濫してしまった現代の視点からでは大きなインパクトはないが、やはり驚愕の展開となるオチを知ってしまう事で、辻褄が合わなさによる混乱へと繋がる。
  • 同時に「何か嫌なもの見ちゃったな」的な日本の怪談にも通じる薄ら寒さも感じられる。
  • 古い作品というだけで見過ごすにはあまりにも勿体無い。
  • ちなみにモノクロ映画という利点を生かして単純な白塗り・隈取りで表現された死霊は確かに『ナイト~』に登場するゾンビのデザインに通じているので、知識を深める意味でゾンビ好きが観るのも一興かも。

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