スペル

DRAG ME TO HELL
2009/USA/99min
監督:Sam Raimi
出演:Alison Lohman , Justin Long , Lorna Raver , Dileep Rao , David Paymer , Adriana Barraza , Chelcie Ross , Reggie Lee

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きっかけは老婆へのほんの小さな不親切。逆怨みで言い渡されたある「呪文」(スペル)が"無辜の銀行員の平穏な日常”を跡形もなく変えていく。何故?どうしたら?映画史にその名を刻むであろう「怪婆」の理不尽な脅威に怯えながら、主人公と辿る『恐怖の3日間』。タイムリミットの72時間で、あなたはその「言葉」(スペル)の呪いを解いて生き残ることができるか?
商品ページより転載)

  • もう『スパイダーマン』シリーズの監督といった方が通りが良くなってしまったサム・ライミが、やっと監督としてホラー界に帰ってきた1作。
  • 作品のクオリティ自体は充分に高く、見せ場と力の抜きどころのタイミングの良さはライミ監督ならではの持ち味。過剰な演出を施されたホラーはコメディと紙一重であることを再び証明してみせている。ただ、あからさまな伏線によってオチが余裕で予想出来るようなシナリオ運びはいただけない。
  • 主演アリソン・ローマンの怯え顔は映像栄えしているし、老婆役ローナ・レイヴァーの迫真の演技も見応えがある。
  • 老婆の外見をはじめ映像的に面白いシーンはたくさんあり、生理的嫌悪感を伴う演出も要所で効果的に挿入されているが、ホラーとしての怖さは低い。
  • ライミ監督設立のゴースト・ハウス・ピクチャーズ作品に多く見られる“大きな音による驚かせ”が本作でも多用されているのにはがっかりした。もし、これを“怖さ”だと勘違いしてしまっているのなら、度々話題となる『死霊のはらわた』4作目は作らない方が良いかもしれない。
  • せっかくホラー+ライミ監督作品という組み合わせなのに、ブルース・キャンベルの姿が見られなかった事はとても残念。

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