狼男アメリカン

AN AMERICAN WEREWOLF IN LONDON
1981/USA/98min
監督:John Landis
出演:David Naughton , Jenny Agutter , Griffin Dunne , John Woodvine , Brian Glover , Lila Kaye , Joe Belcher , David Schofield

アメリカ人バック・パッカー、デヴィッド(デヴィッド・ノートン)とジャック(グリフィン・ダン)は、思うままに旅を楽しい為に三ヶ月間の休みを利用してヨーロッパに旅立った。最初に訪れた地、イギリスの郊外で立ち寄ったパブで2人は地元の人々に奇妙な警告を受ける。「真っ直ぐに道を行け」「荒地は危険だ」「月に注意しろ」と・・・。釈然としないままパブを出た二人は夜の闇の中を歩き始めた。気が着けば“荒地”に迷い込み、夜空には“満月”が・・。そして不気味な遠吠えが聞こえ、“獣”が二人をつけ始めていた・・・。
商品ページより転載)

  • ジョン・ランディス監督、主演デヴィッド・ノートン、グリフィン・ダンの軽いコメディ要素を含んだモンスター・ホラー。
  • ヒロインのアレックス役ジェニー・アガターが妙に艶っぽい。
  • 本作と言えばリック・ベイカーが手掛けた変身シーンを筆頭にした特殊メイクが何よりの見どころ。先に公開された『ハウリング』で弟子のロブ・ボッティンが手掛けた変身シーンが話題になったため、師匠であるベイカーは明るい部屋の中で徐々に変身していく様子をじっくり見せるなど、改めてその腕前を威厳と気合と共に見せつけている。その結果、アカデミー・メイクアップ賞の初代受賞者となった事はあまりにも有名。
  • 登場する度に腐敗していく心霊ゾンビのジャックの造詣や、主人公デヴィッドが見る悪夢も見もの。意外なほどにキツめの描写ではある。
  • ランディスとベイカーはこの後にマイケル・ジャクソンの『スリラー』のPVでもコンビを組むことになる。
  • ストーリーの方は丁寧な進行でわかりやすく、お約束とサプライズ、コメディの割合も心地良い。狼男の弱点とされている“銀の弾丸でのみ死ぬ”という設定が使用されていないのは特に気にならない。
  • 随所に挿入されている劇中劇に変に味がある凝った作りになっているのが可笑しい。
  • 散々引っ張って驚く程あっさりと決着を付ける幕の閉じ方はかえって余韻に浸ってしまう。

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