恐怖

恐怖
2009/Japan/94min
監督:高橋洋
出演:藤井美菜 , 中村ゆり , 片平なぎさ , 日下部そう , 斉藤陽一郎 , 吉野公佳 , 長宗我部陽子 , 郭智博 , 松嶋亮太 , 波多野桃子 , 高橋長英

公式サイト

戦前の16mmフィルムの中に出現した不思議な白い光を目撃した姉妹、みゆきとかおり。17年後、死への誘惑に取り付かれてしまった姉、みゆきは失踪する。姉の行方を追うかおりは、禁断の脳実験を繰り返す母親、悦子と再会。美しき姉妹と狂気の母親を待ち受けていたのは、彼女たちが生きる現実そのものを揺るがす異常な惨劇だった・・・。
商品ページより転載)

  • プロデューサー:一瀬隆重、監督:高橋洋によるサイエンス・オカルト・ホラー。『感染』『予言』『輪廻』『叫』『怪談』に続くJホラーシアター最終章。
  • Jホラーとは言っても、それまでのJホラーとは完全に異質。“集団自殺”“開頭手術”などショッキングなキーワードこそ用意されているが、即物的な怖さを求めるような作品ではない。
  • 映像面での見どころは開頭シーンと片平なぎさのうす笑いの怖さ。とにかく“片平なぎさ”という女優の濃密さ。
  • “脳”が全面にフィーチャーされている時点で、抽象的な幻覚が羅列された内容になる事はある程度予想がつく。実際かなり難解な作品であり、確かに投げっぱなしの連続の様な印象も残る。特典映像での解説を観ればかなり理解できるが、本来それでは駄目なのでは…。
  • 新人監督や勘違いホラー作家ならともかく、それなりに実績がある人達が本当にあのオチで良かったのか。姉の今際の際に観た幻覚としても、姉妹それぞれのパラレル・ワールドのストーリーとしても、またはそれ以外の解釈でも、結局誰の視点で描かれていたのかが曖昧になるけど…。

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