PONTYPOOL
2008/Canada/97min監督:Bruce McDonald
出演:Stephen McHattie , Lisa Houle , Georgina Reilly , Hrant Alianak , Rick Roberts , Daniel Fathers , Beatriz Yuste , Tony Burgess , Boyd Banks , Hannah Fleming , Rachel Burns , Laura Nordin
雪深い田舎町の小さなラジオ局。かつて人気ラジオDJであったマジーは、ローカル番組を担当するほどに落ちぶれていた。しかしその日、静かな田舎町は想像を絶する惨劇により一変することに…。町中に出たレポーターが住民の異変を伝えてきたのだ。何百人という人々が凶暴化して暴れているという。そしてレポーターの声は突然途絶える。事態が把握できないマジー。そんななか、スタッフのひとりが突然自分の頭を窓ガラスにぶつけ始める。そしてゾンビと化した住民たちがラジオ局を取り囲むのだった!
(商品ページ・商品ページより転載)
- スティーヴン・マクハティ主演のシチュエーション・ホラー。
- ビル・モーズリー主演の『レディオ・オブ・ザ・デッド』と似たプロットだが、本作ではより舞台を限定し、そのほとんどをDJブース内から雪深い田舎町ポンティプールで発生したゾンビ・パニックの実況だけに費やすという意欲作な進行になっている。
- 本作もまた死亡後に蘇る純粋なゾンビものではなく、ウィルスに感染する事で凶暴になる所謂“亜ゾンビ”もの。その感染方法は極めて斬新にして独創的。よく考えてみると多少無理はあるものの、きちんと防御方法も考えられているあたり、設定としては面白い。
- 特殊メイクを含めたビジュアル面ではそれほど注目するところはない。
- とにかくグラント・マジー役スティーヴン・マクハティの表情と声が渋すぎて痺れる。
- これだけ限定されたシチュエーションにも関わらず、意外なほど飽きたりダれたりしない演出力が見事。
- それまでの緊張感とテンポの良さから一変し、慌てて纏めにかかった挙句に放り出したかのようなラスト・シークエンス~エンド・ロールの流れにはちょっとがっかり。
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