コリン:LOVE OF THE DEAD

COLIN
2008/UK/97min
監督:Marc Price
出演:Alastair Kirton , Daisy Aitkens , Kate Alderman , Leanne Pammen , Tat Whalley , Kerry Owen , Leigh Crocombe , Justin Mitchell-Davey , Dan Weekes , Dominic Burgess , Rami Hilmi , Simba Ngei , Clare-Louise English , Mari-Claire Turley , Sarah Strong

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死者が蘇り生きた人間を襲い始めた世紀末のロンドン。青年コリンは死者に腕を噛まれて死ぬが、やがてゾンビとなって目覚めた。思うように動かない体を引きずりながら街に出た彼は、気がつくと他の死者たちと一緒に生きた人間を食べていた。かすかに残る記憶をたどりながら、廃墟と化した街を彷徨する彼が辿り着いた場所とは・・・。
商品ページより転載)

  • 監督・製作・脚本・撮影・編集マーク・プライスによる、製作費45ポンド(≒約6,000円)という触れ込みのゾンビ映画。
  • ノーギャラ、小道具や特殊メイクは持ち込む事で実現しているとのこと。6,000円は出演者へのお茶代とミニDVテープ代らしい。詳しくは公式サイト内45ポンドで映画を撮る方法を参照。
  • ゾンビになった青年をクローズアップしたプロット自体は新しくはない。
  • 主人公コリンは他のゾンビと同じように人間を襲って食べ、または人間に襲われたりするし、体も徐々に痛んでいく。
  • なぜ低予算作品にゾンビ映画が多いかというと、顔を少し白く塗って血糊をつけるだけでそれらしく見えるから。本作ではその最大限のメリットを活かした上で、巧みなカメラワークと、冷めているようで惹きつけ続けるだけの演出力と構成力があり、結果的に予算云々を超えたところで叙情的かつ魅力的な作品となっている。
  • 最近でいえば『ゾンビランド』あたりの走るゾンビありきのアクション系にゾンビ映画の魅力を感じるなら、あまりにも詩的で感傷的な内容は退屈気味に感じるかも。ロメロ・ゾンビ・サーガを求める人にこそ好意的に迎えられそう。
  • 監督のマーク・プライスは“やる気と才能さえあれば、誰にでも映画が作れる!”と言っているけど、やる気はあっても才能が無いのが圧倒的多数な訳で…。
  • 一応触れておくと“こりん星”とは無関係。そもそも封印されちゃったし。