ドーン・オブ・ザ・デッド・チャイルド

THE CHILD / KILL AND GO HIDE
1977/USA/82min
監督:Robert Voskanian
出演:Laurel Barnett , Rosalie Cole , Frank Janson , Richard Hanners , Ruth Ballan , Slosson Bing Jong , Rod Medigovich , Wendell Hudiburg , Chris Tieken

山中の一軒家に住み込みの家庭教師としてやってきた女性は、その家の少女が森で奇怪な生物と戯れているのを目撃する。
商品ページより転載)

  • TV放映時の邦題は『新チャイルド/ゾンビ・甦えった死者の恐怖』、VHSリリース時は『悪霊少女』、DVDリリース時には『ドーン・オブ・ザ・デッド』の公開時期と近かったため、少しでも恩恵に預かろうとした結果、こんな邦題となったらしい。ちなみに原題は『THE CHILD』だが『ザ・チャイルド(1976)』とは無関係で別物。
  • 全編を通して間延びした進行と要領を得ない演出なのに、何故か良い感じにオカルト・ホラー的な雰囲気が漂っている。
  • クライマックスとなる小屋でのゾンビとの攻防は、多少緊張感が高まって盛り上がるとはいえ、もっさり感が消える事は無い。
  • 残酷描写には力が入っている。ゾンビ・メイクは年代と低予算性を考慮するとこんなものかも。
  • ヒロインのアリシアンを演じたローレル・バーネットは美人ではあるが、演技力は高いとは言えないのが残念。特に終盤で両耳に手を当てて妙なトーンと間で叫び声をあげているだけの姿にはイライラする。もっとも、ただ悲鳴を上げさせているだけで何もさせない演出が一番酷い。
  • 悪霊少女の末路は自業自得とはいえ、鑑賞後の後味は悪い。
  • DVDの画質はノイズ、フィルム傷だらけ。これはこれで如何にも昔のホラーを観ている感じがして味があって良い。