レジェンド・オブ・ザ・リビング・デッド

CROSSCLUB - THE LEGEND OF THE LIVING DEAD
1999/Germany/90min
監督:Oliver Krekel
出演:Zachi Noy , Sibylle Rauch , Oliver Krekel , Andreas Kleinbohl , Olaf Clobes , Sylvie Rauch , Kai Borchardt , Nadine Krekel , Eckhard Baum , Dirk Demonie , Thomas Aue

1969年、あるカルト教団が残酷な集会を開いていた。それは教団が信仰する神を呼び起こす為の生贄の儀式だった。それは母親のお腹から赤ん坊を取り出し、11歳になる息子に血を浴びせるという残酷なものだった・・。しかし儀式の前に警察に踏み込まれ全滅してしまうのだった・・。赤ん坊と11歳の少年を除いては・・。-それから30年後、世間では猟奇的殺人事件が頻発していた。捜査にあたっていたアンディは毎夜ゾンビの夢に苦しめられていた。そしてある日、預言者が現れアンディにある場所を指示する。夢とも現実ともつかない不思議な体験をしたアンディは親友のマイケルと共に指示されたスペインの島に向かうのだったが、そこはゾンビのはびこる悪魔の島だったのだ。彼等は想像を絶する体験をすることになるのだった・・。
商品ページより転載)

  • 監督・製作・編集・出演:オリファー・クレケルによるより緩いゾンビ・アクション・ホラー。
  • 映像と内容は70年代あたりの作品のようだが、自宅PCで処理したようなCGIを多用していることから辛うじて1999年製作である事が信じられる。
  • “自主制作+ドイツ”というキーワードでイメージする“お安い出来でもとりあえず残酷描写はきっちりと必要以上に”という期待を冒頭から裏切らないでくれた事は評価したい。ただし、ゾンビ自体の出番は1時間以上経過してから。
  • 「これは要らないだろう」若しくは「ここはそんなに引っ張る所じゃないだろう」と思われるシーンが多過ぎる。とりあえずやりたい事を全部やって勿体無いから入れてみたという感じ。「おっさんたち楽しんでるな」という雰囲気は伝わってくる。
  • もっさりした進行は催眠効果抜群。寝落ちして後ろから30分を3回見直したのは久しぶり。
  • 「ゾンビを使って世界を征服する」みたいな事をテレビ・ジャックして宣言するような馬鹿シナリオの寄せ集めなんだけど、全編通してみれば、意外にもストーリーとしての筋は通っている。クライマックスで明かされる驚異的な事実は正に怒涛の展開となっている。
  • エンド・ロール時に“ルチオ・フルチに捧ぐ”と出るが、これで御大が浮ばれる気はしない。
  • エンド・ロール中のNGシーン集は本編を観て荒んだ気持ちを少しでも和らげようという魂胆だろうか。