サンズ

SUN OF THE DEAD
2011/Japan/72min
監督:阿見松ノ介
出演:みぶ真也 , 平宅亮 , 夏守陽平 , 自衛尊ナミ , マズキ , おちあやこ , 銀河 , 沖一文字 , マット奥井

公式サイト

 杭瀬孔助と横たわる少女。二人はあるビルの一室に閉じこもっていた。そこにドアを叩く音。怯える孔助。しかし、ドアを開けるとそこには夏山とナミのアベックが逃げ込んでいた。彼は怯えていた。何故、怯えているのか?一体何が・・・。そして娘 伊奈は眠っているのか、それとも死んでいるのか?
(公式サイトから一部抜粋転載)

  • WHDジャパン発の日本製ゾンビもの。
  • 出演者の演技力の低さ、ゾンビ・メイクや味付け程度のCG処理などに見られる隠し切れない低予算性は別に気にしないが、“観客が観る”という事を考慮していないかのような照明位置とカメラ・ワークの不適格さ、音声レベルの不均一といった技術的な問題は、内容云々以前の話。
  • 低予算ゾンビもの(特に邦画界は顕著)は、そうしなければならないかのように泥臭いコメディ路線かエロ・グロ路線(若しくはその両方)に走りがちだが、あえてほとんどそういった要素を排除したストーリー展開と演出の方向性は好印象。
  • 『サンゲリア』(=サング)を連想させるタイトルと共に、何故生存者のみならずゾンビまでもが舞台となる一室に集まってくるのか、他に生存者は居ないのかなどといったストーリー上の不自然さについてはラスト・シークエンスで全て判明する。もしかしてこのタイトルを思いついた事から全て始まったのだろうか。言われるまで気付かなかったのはちょっと悔しい。
  • 最初から全く期待などしていないし、実際に予想を下回る出来。「ゾンビが好きだから」という理由と勢いだけで作りたかったのなら、YouTubeあたりで無料で発表してほしい。それなら「素人が作ったにしてはよく出来てる」ぐらいの評価にはなった気がする。
  • とりあえず、大量発生したゾンビとそのハント・シーンが観れただけでも良しとするべきか。