スーパー!

SUPER
2010/USA/96min
監督:James Gunn
出演:Rainn Wilson , Ellen Page , Liv Tyler , Kevin Bacon , Gregg Henry , Michael Rooker , Andre Royo , Sean Gunn , Stephen Blackehart , Don Mac , Linda Cardellini , Nathan Fillion , Gerardo Davila , Grant Goodman

公式サイト 公式サイト

冴えない夫フランクは、セクシーでイカれたドラッグディーラーを追って彼の元を去った妻を取り戻すために、クリムゾンボルトに変身! お手製のコスチュームを身に纏い、エッチでクレイジーな相棒ボルティーと共に危険地帯の犯罪に立ち向かう。すべては愛する妻のため。でも世の中、思い通りにはいかないもの。想定外のエンディングに向け、クリムゾンボルトは猛ダッシュ! やっぱり男はつらいよ…。遠い昔に定められた不変の掟。子どもに猥褻な行為はしない。列に割り込んだり車に傷をつけたりしない。もし掟を破ればクリムゾンボルトが許しません!!!
商品ページより転載)

  • 監督・脚本・出演(デーモンズ・ウィル役):『スリザー』のジェームズ・ガンによるアクション・コメディ・ドラマ。
  • シャラップ・クライム!
  • 凡人がヒーローになるプロットから、やはり『キック・アス』と比較してしまう。ただ、二番煎じという先入観と偏見だけで観なかったら損していたなとは思う。
  • 一見すると軽薄なお馬鹿映画のようだが、通してみると『ダークナイト』にも通じる重たさが残る。『パニッシャー』『タクシー・ドライバー』も思い出す。
  • 暴力描写は容赦ない。レンチで殴り付けるのはあまりにも生々しい。漫画の擬音・効果音で多少コミカルには見えるが、やってる事のえげつなさは薄まらない。
  • フランクの覚醒シーンだけは理解不能。『ヘルレイザー2』かと思った。啓示を与える神の声はロブ・ゾンビ。
  • 相棒リビー(ボルティー)を演じるエレン・ペイジは可愛らしい顔立ちなのに、こんな蓮っ葉な役が似合うのは何故だろう。
  • リヴ・タイラーを久しぶりに見た気がする。
  • ケヴィン・ベーコンってすっかり悪役の人だ。
  • 「コマとコマの間で起きてること」という台詞は何気に奥が深い。
  • 行列への割り込みと麻薬売買や児童虐待などを同列に語るなという言い分もわかるが、悪事の大小ではなく、悪党が制裁を加えられるのを見ると溜飲が下がる思いがするのは否定できない。悪事が平然と行われ、ズルい奴だけが得をする社会を否定するスタンスを全うしたクリムゾンボルトを支持したい。たとえそれが安っぽいヒロイズムだとしても。
  • リビーの大暴走の果ての末路や、あれだけの大騒動の果てにしては寂しすぎる顛末など、結局は救いのない話ではあるが、ラスト・カットで全てを受け入れ、アレを抱いたフランクの顔はどんなヒーローにも負けていないほど格好良い。

コメント