ゾンビズ・シティ

DESCENDENTS / SOLOS
2008/Chile/74min
監督:Jorge Olguin
出演:Camille Lynch , Karina Pizarro , Cristobal Barra , Carolina Andrade , Jorge Yaber , Carina Vera , Rosa Luiz Ramos , Patricio Lynch

南米チリの首都:サンティアゴ・デ・チレ。世界中で発生したゾンビ・ウィルスにより、この街も例外なくゾンビに支配され、わずかに残った軍隊は、ゾンビと戦い続けていた。そんな荒廃し切った街を、母親が目の前でゾンビ化してしまった女の子:カミーユは、ゾンビ化した母親の最後の言葉を胸に、一人孤独にさ迷っていた。その言葉とは「災いから守ってくれるという“巨大なタコ”が棲む海に向かいなさい!」というものだった。彼女は、海に向かう道中で様々な光景を目の当たりにする。次々とゾンビ化する大人たち、肩を寄せ合い生き残った子供たち、軍隊のわずかな抵抗の姿等々。しかし、今の彼女には海に向かうことだけが唯一の希望だった・・・・。
商品ページ(1)商品ページ(2)より転載)

  • チリで作られた一風変わった設定と詩的な雰囲気を持つゾンビ・ホラー。
  • ほぼ全編に渡ってモノクロ近くまで下げられた彩度に赤色のパートカラーの映像になっている。
  • 本編は実質1時間強でコンパクトに纏められているのかといえばそうでもなく、1つの回想の内容が少しずつ明らかになっていく展開の中、同じようなシーンが繰り返されてちょっとモヤっとする。
  • ジャケ写と実際の内容のイメージが違い過ぎる。
  • 凶悪さが全面に押し出された白目ゾンビ・メイクは良い感じ。
  • 開始から1時間を過ぎたあたりで突如フル・カラーの映像と共に驚愕の事実が判明。さすがにあれは解説なしでは訳がわからない。
  • どうやら裏設定として『クトゥルフ神話』の『インスマスの影』がモチーフとなっているらしく、それなら子どもの首にある傷の訳や軍隊が子どもに発砲していた理由、主人公が海へ向かう理由(母親の「海で待っている」発言の真意も)も理解できるし、最後に暴れていた巨大なアレもまだ納得できる。ただ、クトゥルフ神話を知らない人には意味不明・理解不能に陥ったままであるのも当然。

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