ゴシック

GOTHIC
1986/UK/87min
監督:Ken Russell
出演:Gabriel Byrne , Julian Sands , Natasha Richardson , Myriam Cyr , Timothy Spall
 , Alec Mango , Andreas Wisniewski , Dexter Fletcher , Pascal King , Kiran Shah

1816年のある日、ディオダディ荘で『フランケンシュタイン』『吸血鬼』を生み出したという怪奇談義を舞台に繰り広げられる近代ホラー。
スイス郊外にあるバイロン伯爵の壮大な屋敷にやって来た3人の来客、詩人シェリーと愛人メアリー、義理の妹クレア。その夜、この屋敷の侍医でもあるポリドリと共にささやかなディナー・パーティが開かれた。しかしそれは文学史上最も重大な一夜になる事を誰も知らなかった。

商品ページより転載)

  • ケン・ラッセル監督によるミステリー・ゴシック・ホラー。
  • この恐怖の一夜を経たポリドリは『吸血鬼』を、メアリー・シェリーは『フランケンシュタイン』をそれぞれ産み出した、とする壮大なハッタリ話ではあるが、鬼才と呼ばれるケン・ラッセルによる幻想的或いは悪夢的な映像と演出の数々で、類を見ないほどに不気味で不思議な作品となっている。
  • 正直なところ、最初から最後までバッド・トリップを体感させているかのような内容なので、訳は分からない。というか筋立て自体はほとんど意味がないように思える。
  • 館の主バイロン卿を演じるのがガブリエル・バーン以外では作品の魅力が半減するような気がする。
  • やっとの事でDVD化されたのは喜ばしいが、何分にも画質が悪過ぎる。途中、最近では見なくなったパンチ・マークが映っているのを見ると、使い古したフィルムからビデオ・テープに直撮りしたものをソースとしてDVD化した筋のものか。ついでに言えば、ジャケ写もチラシか何かをカラー・スキャンして素材としたような大概酷い出来。販売元のRUNコーポレーションってマニアックな作品を低価格でリリースしてくれるのは有難いんだけど、どれも品質が問題なのが難点。「安い(定価\1,500)から仕方が無い」ではなく、本作の様なカルト作品は標準的なフル・プライス以上になっても作品への愛が見えるような商品作りをしてくれた方が喜ばれると思うのだが…。

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