ワールド・ウォーZ

WORLD WAR Z
2013/USA/116min
監督:Marc Forster
出演:Brad Pitt , Mireille Enos , James Badge Dale , Daniella Kertesz , David Morse , Ludi Boeken , Fana Mokoena , Abigail Hargrove , Sterling Jerins , Fabrizio Zacharee Guido , Matthew Fox

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その日、ジェリーと妻、2人の娘を載せた車は渋滞にはまっていた。一向に動かない車列に、これがいつもの交通渋滞でないことに気付くが、次の瞬間、背後から猛スピードで暴走するトラックが迫ってくる。必死で家族を守り、その場から逃げだしたジェリー。全世界では爆発的に拡大する“謎のウイルス”によって感染者は増加し続け、大混乱に陥っていた。元国連捜査官として世界各国を飛び回ったジェリーに事態を収束させるべく任務が下る。怯える家族のそばにいたいという思いと、世界を救わなければならないという使命の狭間で、ジェリーは究極の選択を迫られる。感染の速度は加速する一方で、人類に残された時間はわずかだった―。
商品ページより転載)

  • マックス・ブルックスの同名小説を原作にしたアクション・ゾンビ・ホラー。
  • 監督はマーク・フォースター。主演はブラッド・ピット。
  • 日本公開時にはブラッド・ピット主演のディザスター・パニック系感動路線映画で推していた様子。ゾンビ映画というとファミリー層がこなくなるかららしい。映倫のレートもG(どなたでもご覧になれます)で通っているし、確かに直接的な残酷描写も無い。それにしたって、ゾンビ映画が苦手な人が知らずに観たとしたら怒り出すんじゃないだろうか。
  • 登場するゾンビは疾走して飛び掛ってくる俊敏・凶暴タイプ。衝撃的なゾンビの壁登りシーンは完全に笑いどころ。
  • ブラッド・ピット演じるジェリー・レーンの呪われてるのかと思うほどに行く先々に災いを呼び込む能力と神懸り的な運の良さがもっとも見所。それにしてもブラッドさんのゾンビ姿を見られなかったのが悔やまれる。
  • 世界的なゾンビ・ハザードに対して、恐らく一番馬鹿らしくて実は割と効果的な対処法が某北の国が行なったとされる“全国民の全部の歯を抜く”というもの。これを思いついた製作陣の発想力の豊かさと着眼点の凄さには脱帽のみ。
  • 最終的に明らかになる独自の解釈によるゾンビへの対処法が面白い。確かにゾンビの発生源がウィルスによるものなら正しい反応と解釈ではあるけど、力づくで強引な逃げ方をしたなとも思う。
  • 低予算B級ゾンビ・ホラー好きを自称する身として本作のようなビッグ・バジェットできちんと作られたゾンビ・ホラー作品を観ると、まずはまともに作られている事に感激するし、改めてお金の大切さを思い知らされる。同時に、何処かに違和感を感じて、何かしら否定・批判したくなるのは何だろう。この期に及んで今更ロメロ・ゾンビ原理主義も無いんだけど、疾走するゾンビには未だにちょっと抵抗があったりするのも大きいと思われる。我事ながら面倒くさいゾンビ好きだと思う。
  • 今回コレクションに加えた“アルティメットZ・エディション”は、①3D-BD(劇場版)、②BD(エクステンデッド・エディション)、③BD(劇場版)、④特典DVDという構成のもの。①③と②では116分と123分で7分の違いがあるけど、どこが“エクステンデッド”されているのかを検証する気力は無い。

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