不安の種

不安の種
2013/Japan/87min
監督:長江俊和
出演:石橋杏奈 , 須賀健太 , 浅香航大 , 岩井志麻子 , 津田寛治 , 栗原瞳 , 小山颯 , 森くれあ , 川村亮介 , 佐野憲彦 , 高田愛斗 , 五頭岳夫 , 龍坐 , 気谷ゆみか , 岩本淳

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何かが狂っている街“富沼市”。バイク便屋の巧は、配達の途中にバイクで転んで塀の茂みにはまり抜け出せなくなったという誠二から声をかけられる。助けようとした巧は、そこで恐ろしい怪異現象を目撃してしまう。その様子を遠くから見つめる怪しい少女・陽子。誠二の脳裏には半年前、この街にやって来てから体験した数々の怪異現象の記憶が甦っていた。そして、彼の傍らにはいつも“怪異のモノ”が見えるという恋人、陽子の姿があった。一方、巧は新しいバイト先のファミレスで自分にしか見えない客がいることに気付く。先輩社員の陽子に構うなと警告される彼だったが、無視できずにオーダーを取りに行ってしまい…。
商品ページより転載))

  • 中山昌亮原作の同名漫画を実写化した不条理系ホラー。
  • 時系列を複雑に置き換える事で観客の視点をブレさせ、いつの間にか最初に提示したオチとは違う展開に持って行くアプローチは面白いけど、正直訳がわからないと思ってしまうのも仕方が無いところ。
  • 随所に使われているCGIと特殊メイクの質はそれほど高くない。
  • 原作は一編が3~4ページ程度で終わるオムニバス形式であるのに対し、本作では登場人物や舞台を固定し、原作の数話分を挟んだ長いストーリーを用意してあるため、原作の持つ一編の短さ故の“不安”感が打ち消されている感じ。
  • 相変わらず津田寛治は殺されている…。
  • やはり原作に寄せて、作品前半のような小さな怪異の積み重ねをひたすら見せる形の方が良かった。少なくとも直接的なスプラッタ・シーンを多く取り入れる演出は原作の趣旨に反している気がする。原作ファンなら、とりあえず“オチョナンさん”が見られればいいか、ぐらいで観た方が吉かも。

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