悪霊のはらわた

WITHER
2012/Sweden/97min
監督:Sonny Laguna , Tommy Wiklund
出演:Patrik Almkvist , Lisa Henni , Patrick Saxe , Johannes Brost , Amanda Renberg , Jessica Blomkvist , Max Wallmo , Anna Henriksson , Ingar Sigvardsdotter , Ralf Beck , Sanna Ekman , Julia Knutson

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週末をすごすため山小屋にやって来た、アルビンとイダのカップル、7人の友達グループ。だがその家の地下室には、恐るべき悪霊が棲みついていた。とり憑かれた者は、人間ではない邪悪な存在に豹変する。そしてその血を浴びた者も、魂を奪われ魔物と化すのだ。1人また1人、悪霊に憑依されてゆく仲間たち。生き残るには仲間を倒し、その息の根を止めるしかない。凄惨な殺し合いの挙句、2人だけ生き残ったアルビンとイダ。だがついに、イダが悪霊の血を浴びてしまい…。
商品ページより転載)

  • スェーデンのスプラッタ・ホラー。
  • 何て邦題だと思ってたら、実際に『死霊のはらわた』のフォロワー作品だったので、邦題の安直さも止む無く納得。ちなみに“悪霊”+“はらわた”という組み合わせは『ゲロゾイド(原題:EVIL CLUTCH)』というトロマ配給作品の別邦題で『悪霊のはらわた 屍の棲む森』として使われている。そちらは未見だけどイタリア版『死霊のはらわた』といった内容とのこと。
  • 開始早々じゃれつく若者達を見せられて「とっとと山小屋に行って悪霊に取り憑かれて全滅してしまえ!」と思っていたら、本当に早々と取り憑かれて惨劇が始まっていた。ただ、全体的に見ると作品テンポ自体は決して良くはなく、少々もたつき気味。
  • コメディ要素が一切ない展開はリメイク版の『死霊~』に近い。
  • 悪霊は意外にもあっさりと死ぬ。
  • 特殊メイク自体はカラー・コンタクトと血糊の割合が大きいものの、アナログ感覚いっぱいに人体破壊描写が続き、血みどろ具合を追求している姿勢が素晴らしい。よく見るとその“瞬間”を映しているカットは無いに等しいものの、充分にスプラッタ・ホラーを満喫できる。
  • この手の作品にしては珍しくチェーンソーが登場しない。
  • クライマックスでついにボス・キャラが登場、“目を合せたら憑依される”という前フリも効いて、さてどうなるかと思っていたら、驚くほどあっさりした纏め方で拍子抜け。
  • 悪霊の正体や何故存在するのかなどといった設定描写が一切無いので、山小屋の所有者である主人公アルビンの父親が何か関わっているのか、もしかして妙なオカルト教徒なのか、などと想像して楽しみたい。

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