クロユリ団地~序章~ 三号棟

クロユリ団地~序章~ 三号棟
2013/Japan
総合監修:中田秀夫

公式サイト


第9,10話 『家族』
監督:三宅隆太
出演:足立梨花 , 松澤一之 , 滝本ゆに , 小田篤 , 宝積有香 , 田中奏生 , 星野晶子 , 石井心愛

人気のない廃墟に、ある家族がやって来る。明るい父と、口うるさそうだが子供思いの母親、そして人形のような服装をし、口数の少ない娘・麗奈。まるで家族旅行のように明るく食事をし、中を探索する一家。しかし、廃墟に一家以外の人物がいると分かった母親は態度が急変する。ヒステリックにわめく母親と逃げるようにその場を離れる父を見て、うんざりした麗奈はひとり廃墟の中を探索する。すると、地下から物音が。恐るおそる階段を降りていくと、物音はロッカーから聞こえる。思い切ってドアを開けると、錯乱した女性が悲鳴をあげ、震えていた。

自殺した父を悲しむ麗奈。一方、母は勝手に死んだ父を非難するばかりで全く悲しそうな素振りを見せない。霊能力者だという三ノ宮は、自分が黒百合団地で少年の霊と出くわし、この廃墟まで連れてきてしまったせいで麗奈の父が死んだのだと言う。そして、一刻も早く廃墟から脱出するよう親子を諭す。しかし、親子の反応は鈍い。実は一家は心中するためにこの廃墟にやってきたのだった。母は三ノ宮の忠告を無視し、淡々と心中の準備を進める。自分だけは助かろうと、車に乗り込もうとする三ノ宮。しかし、「見ぃ-つけたっ」という声が、彼女を捕らえる。恐る恐る振り返ると、そこには黒百合団地で出会った少年、ミノルが笑みを浮かべていた。

  • ここはもう少しブラックなコメディ・テイストでも良かったのかも。偽霊能者はまだしも、一家が取り憑かれる過程が少し不自然か。


第11,12話 『母と子』
監督:中田秀夫
出演:駿河太郎 , 玄覺悠子 , 飯田基祐 , 三本采香 , 榎本由希 , 田中奏生 , 前田敦子

小林とも江は、夫と一人娘・ゆかりの三人家族で幸せに暮らしていた。しかしある朝、夫の治が突然自殺。自殺の理由に心当たりがなく、ただただ落ち込むばかりのとも江だったが、治の死を理解できないゆかりは子供ながらに優しく慰めるのだった。ようやく元の生活に戻り始めた2人だったが、ゆかりの様子はおかしく夜中に泣き叫んだり、手に火傷を負っているのにその記憶がないという。とも江に連れられ、心療内科で催眠療法を受けるゆかり。すると、ゆっくりと治が自殺した朝のことを語りだす。治は、男の子と遊んでいたという。男の子の名前は、ミノル。その言葉を聞いたとも江は青ざめる。ある記憶が蘇ってきたのだ。

井村に連れられ、黒百合団地をおとずれたとも江。ミノルと生活していた部屋は、人が居つかずここ数年は空室だという。二人で部屋を見ていると、突然「ママ」という声が。
驚いたとも江が振り返ると、「そこ」は13年前の部屋だった。当時恋人だった治と会うため、身支度に余念のないとも江だったが、ミノルはとも江と遊びたいと言うことを聞かない。やってきた治はミノルに優しくするも、ミノルはまったく懐こうとしない。かわいげのない様子に苛立ちをおぼえたとも江は、「外で遊んで来なさい」と無理やりミノルを部屋から追い出した。ミノルのむかった先は公園。そこでは子供たちがかくれんぼをしていた。


  • ここに至って散々提示されていた事件についてどんでん返しあり。一番の原因である母親は呪われていないのかが説明不足。散々アカの他人は呪い殺しているのに、そこだけ人情話的な理由ではおかしい。モヤモヤした思いだけが残る。

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