スウィング・オブ・ザ・デッド

THE BATTERY
2012/USA/100min
監督:Jeremy Gardner
出演:Jeremy Gardner , Adam Cronheim , Niels Bolle , Alana O'Brien , Jamie Pantanella , Larry Fessenden , Kelly McQuade

公式サイト 公式facebook

ゾンビ達で溢れ荒廃した世界で生き残る野球大好きコンビのベンとミッキー。どこかにあるはずの安楽の地を目指し、車で旅を続けていた。一見お気楽なキャンプ旅行。時には釣りをし、気分転換にキャッチボールをする。人家をみつけると、勝手に入り込んで食料や必要な物資を補給する。そして時々、ゾンビと遭遇する他は誰にも出会わない…。ゾンビ殺戮にも慣れて気ままな生活を楽しむ野性的なベンと、以前の平安な世界が恋しくてたまらない神経質なミッキー。ある日、たまたま拾ったトランシーバーの無線で、どこかに生存する女性の存在を知った二人はとった行動はー。
商品ページより転載)

  • 監督・製作・脚本・出演:ジェレミー・ガードナーによるゾンビ・ドラマ。
  • 原題は『THE BATTERY』。バッテリー(電池)式のCDプレイヤーを手放せない元ピッチャーとバッテリーを組んでいた元キャッチャーのお話。
  • 一応ゾンビ映画ではあるけど、旅を続ける理由付けにゾンビ・ハザードが用いられている程度でゾンビ自体はほとんど登場することはなく、実質的にはバディもののロード・ムービー。
  • 軽めだけど良い出来のゾンビ・メイクが多少見られる程度で、スプラッタやグロ的要素はほとんどなし。
  • セクシー(?)なお姉さんゾンビで○○してしまったり、煮え切らない相棒に対して強制的にゾンビを殺させるエピソードなど、これまでのゾンビ映画とは一味違うエピソードの数々が楽しい。長回しを多用する映像感覚も独特。
  • 終盤は大量のゾンビに囲まれて車内に閉じ込められた2人の映像が延々と続く。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』以来、数あるゾンビ映画の中で篭城は定番要素ではあるけど、ここまで究極の密室状態になるものは無かった。更に凄いのは固定カメラで一人だけを長回しで映したショットと、最終的にそれまでは何だったのかと思う程に呆気ないオチ。この監督只者ではない。
  • 決して万人受けする作品ではないけど、感性が合えば繰り返し観たいお気に入り作品となるかも。

コメント