マーターズ

MARTYRS
2007/France , Canada/100min
監督:Pascal Laugier
出演:Morjana Alaoui , Mylene Jampanoi , Catherine Begin , Isabelle Chasse , Emilie Miskdjian , Mike Chute , Gaelle Cohen , Anie Pascale , Jessie Pham , Robert Toupin , Patricia Tulasne , Juliette Gosselin , Xavier Dolan

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1970年初頭のフランス。行方不明となっていた少女リュシーが、傷だらけの衰弱しきった姿で路上を彷徨っているところを発見される。養護施設に収容されたリュシーは、同じ年頃の少女アンナの献身的な介護で、少しずつトラウマを癒し、平穏な日常を取り戻してゆく。だが、リュシーは気づいていた。夜の闇に身を潜め、自分を執拗につけ狙う、おぞましい異形の者が確かに存在することを。15年後のある朝、森に囲まれたごく普通の家庭の玄関で呼び鈴が響く。そこには猟銃を構えたリュシーが立っていた。
商品ページより一部抜粋転載)

  • パスカル・ロジェ監督によるスプラッター・ホラー。フランス・カナダ合作。
  • レンタル版のジャケ写を見て気にはなっていたけど、軽めに検索しただけでも“キツい”だの“ヤバい”たのという単語ばかりが並んでいた上、もともと監禁ものはあまり好まないのもあって観るまでに結構躊躇いがあった作品。でもやっぱりホラースキーとしての探究心と興味心には勝てず覚悟を決めて鑑賞してみた。
  • はじめからとにかく状況が掴めない。単に監禁ものの復讐劇なのか、オカルト・ホラーなのかさえも途中まではっきりしない。
  • 中盤あたりでリュシーの一件が片付くと漸く状況が語られる。結局はタイトルの『マーターズ(殉教者)』からも推測出来るようにカルト教団ものだった。
  • お話のフォーカスはアンナへと移り、むしろここからが本番とばかりに、よくこんなストーリーと描写を思いついて描けるなと感心するような不快な描写が続く。
  • ついに“その時”が訪れるけど、最後にアンナは何を見たのかははっきりとは語られず、唯一“何か”を聞いた“マドモアゼル”も秘密を抱えたままご退場なさるので、ただただ後味の悪さだけが残る。
  • 「“殉教(マーター)” 語源のギリシャ語は“証人”を意味する」のテロップと共に目を見開いたままの殉教者になったアンナ、そして子供の頃の映像でエンディング。何かわかったようなわからないような締め方だけど、とにかくこれほど「やっと映画から開放された」と思った作品はそうは無い。2度目以降は進んで観ようとは思わない。

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