妖婆 死棺の呪い

ВИЙ / VIY
1967/Soviet Union/78min
監督:Konstantin Ershov , Georgi Kropachyov
出演:Leonid Kuravlyov , Natalya Varley , Nikolay Kutuzov , Aleksey Glazyrin , Vadim Zakharchenko , Pyotr Vesklyarov , Vladimir Salnikov , Dmitriy Kapka , Stepan Shkurat , Georgiy Sochevko , Nikolay Yakovchenko

神学生は休暇で帰郷する途中、宿の老婆に迫られた。ホウキに乗った老婆は逃げる学生に馬乗りになって空高く舞い上がる。地上に降りたとたん、神学生は老婆を叩きのめすとグラマーな美少女に変身。彼は恐れをなしその場を去る。神学校に戻った彼は、地主から死んだ娘の祈祷を頼まれた。娘とはあの美少女だった…。
商品ページより転載)

  • ニコライ・ゴーゴリの短編小説『ヴィイ』を基にして、1967年にソ連で作られたオカルト・ファンタジー・ホラー。
  • VHS版リリース時の邦題は『魔女伝説ヴィー』。
  • ホラーとは言っても飄々とした雰囲気の作風と独特の色調でどこかコメディっぽさがある。パントマイムとか棺桶アタックとかブラック・ユーモアが満載。
  • 簡単に粗筋を辿ると魔女に襲われたから退治したら呪われた、というもので脈絡が無く理不尽であり乱暴気味と言わざるを得ないけど、本作の場合は妙な世界観と特撮を堪能したい作品なので問題無い。
  • クライマックスとなる3日目の祈祷シーンは骸骨や吸血鬼、食屍鬼、その他得体の知れない妖怪が多数登場して実に楽しい。その中にはタイトルになっている“ヴィー”も登場するけど、あんな不恰好な化け物だとは思わなかった。登場早々「俺のまぶたを上げてくれ、何も見えん」などと喚いて完全に笑わせにくるのも予想外。ちなみにヴィーとは“南ロシアの民間伝説に登場する地の精霊であり、あらゆるものを見透すことのできる妖怪”という設定のゴーゴリのオリジナル妖怪らしい。
  • 物語のキーパーソンとなる“お嬢様”を演じるナターリヤ・ワルレイはかなりの別嬪さん。他の出演作品が日本でリリースされていないのが本当に勿体無い。
  • 2014年に『Вий 3D』としてリメイクされている(日本では『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』としてDVDスルーでリリース済み。)。本作とは全く違う内容らしい。

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