マッドマックス 怒りのデス・ロード

MAD MAX: FURY ROAD
2015/Australia , USA/120min
監督:George Miller
出演:Tom Hardy , Charlize Theron , Nicholas Hoult , Hugh Keays-Byrne , Josh Helman , Nathan Jones , Zoe Kravitz , Rosie Huntington-Whiteley , Riley Keough , Abbey Lee , Courtney Eaton

公式サイト 公式サイト

石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ、配下の全身白塗りの男ニュークスと共に、奴隷として捕らわれた美女たちを引き連れ、自由への逃走を開始する。凄まじい追跡、炸裂するバトル……。絶体絶命のピンチを迎えた時、彼らの決死の反撃が始まる!
(公式サイトより転載)

  • 前作『マッドマックス サンダードーム』から実に27年ぶりのシリーズ4作目。
  • 監督はもちろんジョージ・ミラー。出演はマックス役にトム・ハーディ、もう一人の主役ともいうべきフュリオサ役にシャーリーズ・セロン、敵親玉のイモータン・ジョー役に1作目でトーカッターを演じたヒュー・キース・バーン、他ニコラス・ホルト、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー、ライリー・キーオ、ゾーイ・クラヴィッツなど。
  • 2003年に制作開始の第一報が報じられるも、イラク戦争による世界情勢の不安からの撮影延期、それに伴う出演者問題など様々な課題を経て漸く撮影再開に漕ぎ着けたかと思えば、今度はロケ予定地の砂漠が15年に一度しか降らない雨によって緑地化してしまうというミラクルで再度撮影延期を余儀なくされるなど、とんでもなく紆余曲折がありながらも奇跡的に完成、公開へと漕ぎ着けたという経緯がある。本当に無事に公開されて良かった。
  • インターセプターが登場していることから3作目の続きという訳でもなく、かと言って単純に1作目の後の話という訳でもなさそうで、時代設定は曖昧となっている。リメイクあるいはリブートというより1作目を経ての再想定作という感じ。
  • 内容としては、追い掛けて来る敵を蹴散らしながら巨大トラックで砂漠を逃走するというもの。ネタバレも何も本当にそれだけ。開始直後のワーナー・ブラザーズのロゴと共に響くV8サウンド、続くインターセプターと共に映るマックスの後ろ姿を見てから最後のスタッフ・ロールを見届けるまでの2時間、一息ついたのは場面が暗転した一度だけという程のハイテンション・アクションが続く。
  • カー・チェイスを含むアクション・シーンは極力CGIの使用頻度を抑え、実写で表現されているのはやはり正しい判断。
  • 走行中の車のボンネットに張り付いてスーパーチャージャーの吸気口に口から直でガソリンを吹き込んで出力を上げてるのを見て、改めてなんてMADな映画だと思わされた。普通そんなの思いつかないよなぁ。
  • V8エンジンを崇める宗教など歪みまくった世界観をはじめ、各々独特のコスチュームを纏った登場人物、奇抜を通り越してよくわからなくなっている改造車まで、デザイン、世界設定があまりにも個性的で凄まじい。特に沢山のスピーカーが付いたドゥーフ・ワゴンと呼ばれる車の上で吊られながら火を噴くギターを掻き鳴らすドゥーフ・ウォーリアーの姿はとんでもない格好良さ。
  • 無事にマックスを演じきったトムは充分存在感はあったものの、思っていたよりシャーリーズ演じるフュリオサの存在が大きかったのは少し意外。
  • この邦題を最初に目にした時には悪い冗談だと思ったし、正直未だに認め難いものはある。しかし、それを上回るほどに日本語吹き替え版キャストに関しては怒りさえ感じるほど大いに不満がある。良くも悪くもとにかく話題になった事という意味では異論はないけど、こんなことをやっても誰も得をしないのでは…。最終的な判断はブルーレイ発売時に一度吹き替え版を観てからにしたい。
  • 割りと最初の頃から新3部作という話は出ていたけど是非とも実現して欲しい。
  • 『北斗の拳』の元ネタだとか前に死人が出た(注:デマ。出てないよ)とかもうどうでもいい。観ないと損するレベル。V8!

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