呪(のろい)

GRAVE HALLOWEEN
2013/Canada/89min
監督:Steven R. Monroe
出演:Kaitlyn Leeb , Cassi Thomson , Graham Wardle , Dejan Loyola , Jeffrey Ballard , Hiro Kanagawa , Jesse Wheeler , Tom Stevens , Kevan Ohtsji , Hyuma Frankowski , Maiko Miyauchi , Luna Kurokawa , Isabelle Beech , Yukari Komatsu

ハロウィンの日、山梨国際大学に通う日系アメリカ人マイコは、樹海で自殺した母の霊を成仏させるため、ドキュメンタリー・サークルの仲間4人と青木ヶ原へと向かう。頼りは、箱に残された1枚の樹木の写真。それをもとに母が亡くなった場所を探し始めるが、途中、謎の日本人ジンと出会ってから、仲間が次々と霊の餌食になり、惨殺されていく。彼はいったい何者なのか、そして、時折姿を現す母らしき白装束の女と謎めく少女の霊は、マイコに何を訴えているのか・・・。
商品ページより転載)

  • カナダで作られた青木ヶ原の樹海を舞台にしたオカルト・ホラー。
  • 樹海とはいうものの、どうやらロケ地はカナダらしい。きちんと右ハンドル、左側通行が守られている事には感心した。
  • 日本を舞台にしながらまともに日本語を話せるのが謎の日本人ジンだけってのは状況的に無理がある。せめて警察官の一人ぐらいは日本人キャストを使うべきだったのでは…。
  • ストーリーや演出にJホラー特有の陰鬱さを持たせつつ、ゾンビもどきが登場するなどの独特の和洋折衷感が本作の面白いところ。面白い作品という訳ではない。
  • 特殊メイクは海外で怨霊の表現に使われるような感じ。黒目を小さく見せるコンタクト多用。でも白塗りだけの母ちゃんが一番怖い。
  • 結局オカチャン(作中でそう言ってた。多分“お母さん”と言うんだよ、と教えてくれるスタッフがいなかったに違いない)は娘を呼び寄せて何がしたかったのか。そもそも死体発見現場の写真は誰が撮ったとか、遺品(盗品?)は誰が送ってきたのか、なども語られず。
  • ラスト・シークエンスは、ホラー的には面白いけど心情としては無事に帰って欲しかった、というところ。
  • 原題『GRAVE HALLOWEEN』に対して“墓”も“ハロウィン”も使わず、“呪”の一文字とは随分とシンプルな邦題にしたなと思う。ネットでデータを探しづらいというのは置いておいて、内容としては“呪い”じゃなくて“罰があたる”なんだよなぁ、などと思うのはいちゃもんレベルか。

コメント