ヘルハザード/禁断の黙示録

THE RESURRECTED
1991/USA , Canada/105min
監督:Dan O'Bannon
出演:Chris Sarandon , John Terry , Jane Sibbett , Robert Romanus , Laurie Briscoe , Ken Camroux , Patrick P. Pon , Bernard Cuffling

私立探偵ジョン・マーチはクレアという女性から、彼女の夫チャールズ・ウォードの不審な行動についての調査を依頼される。ウォードは名門出身の裕福な科学者だったが、見知らぬ親類から彼宛に古い旅行カバンが届いたときから精神に異常をきたし始め、町はずれの農家の地下に作った研究室に閉じこもり、死者を蘇生させる実験を行っているのだった・・・。
商品ページより転載)

  • H・P・ラヴクラフトの小説『チャールズ・ウォードの奇怪な事件』をダン・オバノンがラブクラフト愛いっぱいに、ほぼ原作通りに実写化した作品。
  • 主人公格のジョン・マーチ役にジョン・テリー、最重要人物チャールズ・ウォード役にクリス・サランドン、他ジェーン・シベット、ロバート・ロマナスなど。
  • 邦題はB級作品感たっぷり。実は結構良い塩梅かもと思っているのは世のラヴクラフト・ファンにバレてはいけない。
  • 日本ではこれまでVHS版のみだったものが、DVD化を経ずにハピネットからHDニューマスター版としてBD版が発売された。目出度し。
  • ミステリーとして始まり、どんどんラヴクラフトらしい不気味なオカルト要素が増していく展開はとても丁寧でわかりやすい。ただ血や肉片は所々で映し出されるものの直接的なスプラッタ・シーンはなく映像面は大人しめなので、即物的な怖さを求めるなら物足りないかも。
  • 終盤に登場する醜悪な“失敗作”が主人公一行を襲うシーンはビジュアルと状況設定の相乗効果で本作中屈指の見どころ。
  • 特典映像に収録されている『削除シーン集』は、もしこれが本編に残っていたら登場人物の印象が変わる程のもので興味深い。

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