HELL FIRE
監督：Marc Fratto
出演：J. Scott Green , Katelyn Marie Marshall , Selene Beretta , Jennice Carter , Kasey Williams , Ray Chao , Jodi Mara , Shashone Lambert , Joshua Nelson , Chris Davis , Mindy Wedner
一攫千金を狙い、誘拐事件を実行した4人の女達。彼女らは人里離れた山小屋に、男を拉致。身代金を奪取するまで身を隠す事にする。だが、どこか超然とした男は、実は人間ではなく、復活を目論む悪魔だったのだ！狙っていた富豪でなかった事を知った女達は、互いを責め、いつしか一蝕即発な状態に…。それを好機に、男は一人また一人と、女達を生贄にする。血にまみれた山小屋で死霊と化す女達。最後まで生き残っても、悪魔と戦う絶望だけが待っている！
（商品ページより転載）
- 監督・製作・脚本・撮影・音楽：マーク・フラット（『ラストハザード』）によるオカルト・ホラー。
- 邦題だけで言うなら過去に『ゾンビ・サーガ／死霊のいけにえ』（『VOODOO DAWN』監督：スティーヴン・ファイアーバーグ・1990年）、『死霊のいけにえ』（『DEAD HALL』監督：ビンス・ディ・メッリオ・2000年）、『死霊のいけにえ２』（『THE BEYOND』監督：イヴァン・ズッコン・2000年）、『スローター 死霊の生贄』（『THE SLAUGHTER』監督：ジェイ・リー・2006年）とあったけど、当然本作との関係性はない。ちなみに何れも想像通りの底辺低品質作品。
- 悪魔を誘拐してしまった悪女達が酷い目に遭う、というプロットは一見捻りが効いているようだけど、単に“アンチ・キリスト”という中二病的キーワードから設定を膨らませただけの気もする。自分の力がまだ未知数という悪魔の設定は面白みがある。
- アクション・シーンはカメラ割りが頻繁過ぎ＆アングルの下手さ＆演技力のレベルの低さによってかなり見辛いのが難点。
- 意外にも設定やシチュエーションの割りにエロ度はかなり低め。
- 本作の登場人物はどれだけ痛めつけられ血塗れになろうとも瞬間的に痛みが無くなっている人達ばかりらしい。
- そこそこ強烈で痛そうな残酷描写の連続自体には満足出来るものの、何分にも血糊に頼りきったスプラッタ描写にはやはり低予算性を感じさせる。悪霊化した顔の特殊メイク自体はかなり良い出来。
- とても気が利いたオチが用意されていたので、是非とも続編を希望したい。
- 低予算という絶対的制限の中で監督がやりたいことを精一杯やりきった結果、最初から最後まで血塗れ状態が続く“THE B級ホラー”とも言うべき作品に仕上がっている。久しぶりに人にお勧めしてはいけない正しいB級以下作品を観る事が出来た気がする。
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