THE CHURCH / LA CHIESA
監督：Michele Soavi
出演：Tomas Arana , Barbara Cupisti , Feodor Chaliapin Jr. , Hugh Quarshie , Antonella Vitale , Giovanni Lombardo Radice , Asia Argento , Roberto Caruso , John Richardson , John Karlsen
中世の北イタリア。過激なチュートン騎士団により悪魔崇拝者たちと思われた村が虐殺され、村人たちが蘇らぬよう死体の上に教会が建立され秘密の封印が施された。それから850年後の現代、その教会に新任司書として赴任したエバンは好奇心と功名心から誤って封印を解いてしまい、村人たちはその怨念によって悪魔=デモンズとなって蘇り、教会を訪れる観光客を襲い始める。教会に住むガス神父と使用人の娘ロッテは恐怖の修羅場と化した教会の中で悪魔たちに立ち向かいつつ、教会の秘密に迫ってゆく――。
（商品ページより転載）
- 製作・脚本：ダリオ・アルジェント、監督：ミケーレ・ソアヴィによるイタリアン・オカルト・ゴシック・ホラー。
- DVD版は市場に禄に出回らないまま廃盤となったため結構なプレミア価格が付いていたけど、漸くデジタル・リマスターを施したBD版が発売。目出度い。
- “海外で現存する良質な唯一のデジタルベータマスターを国内HDアップコンバート”したものとのこと。確かに30年近く前の作品とは思えないほどクリアな映像で楽しめる。
- 邦題では“デモンズ”の名を冠してはいるものの、『デモンズ』としての繋がりや関係性は全く無い。所謂“デモンズ”に変身するような描写も無い。ただ、“悪魔”の復活に伴って厄災に遭う人々を描いた話、という点だけでみれば共通するものはある。
- 『アクエリアス』のバーバラ・クピスティの美貌もさることながら、“小悪魔系美少女”風のアーシア・アルジェントの存在感も見どころの一つ。
- 悪魔はこのまま姿を見せないで終わるのかと思い始めた頃に割とあっさりと登場する。その姿は一般的に悪魔と言われて思い浮かべるイメージ通り。
- “悪魔の復活”という大筋はぶれないものの、細かいエピソードをばら巻き過ぎた挙句に混乱気味になっている気はする。ただ、終始不気味な雰囲気と映像美を堪能出来るので、“質の良いゴシック・ホラーを観た”という満足感は充分に残る。
コメント