WYRMWOOD / WYRMWOOD: ROAD OF THE DEAD
監督：Kiah Roache-Turner
出演：Jay Gallagher , Bianca Bradey , Leon Burchill , Keith Agius , Berynn Schwerdt , Luke McKenzie , Cain Thompson , Damian Dyke , Catherine Terracini , Meganne West , Yure Covich , Beth Aubrey , Sheridan Harbridge , Damion Hunter , Alfred Coolwell
謎の彗星が地球に降り注ぎ、ほとんどの人類がゾンビ化してしまう謎の奇病に侵されてしまった近未来。わずかな生存者たちは過酷な現実を必死に生き抜こうとしていたが、食料や物資は不足し、さらに隕石の影響で貴重な燃料資源は使用不可能になってしまう。妻子を失った平凡な整備工・バリーは同じ境遇の生存者たちに助けられ、彼らが所有するガレージに命からがら避難する。はたして、このまま世界は狂気と絶望に支配されてしまうのか?その時、一筋の光明がさす。バリーたちはゾンビの血液がガソリンの代替になることを発見したのだ。滅びてたまるか!人類の逆襲が片田舎のガレージで始まった!!!
（作品解説より転載）
公式facebook 公式twitter
- オーストラリアのアクション・ゾンビ・ホラー。
- 開幕直後にゴア度の高いハイ・テンションのガン・アクションが始まったのを観ただけで既に良作の予感がする。
- 謎の軍隊以外は略奪者や無法者が登場することもなく（ゾンビがその役目とも言えるけど）、改造車は一台限り、燃料以外は武器、食料などの資源に困っている様子も特に無いなどポスト・アポカリプス的な要素は少ないながら、水平二連のソードオフ・ショットガン、ごついプロテクター、ブーメランあたりに『マッドマックス』成分を感じられる。オーストラリアで作られた事による作品内に漂う雰囲気が似ているというのも大きい。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に寄せた安直な邦題も何となく理解出来なくはない。
- 謎の流星群の影響で人類がゾンビと化すというのはゾンビ発生原因として定番ではあるけど、それにより地球上の化石燃料が使い物にならなくなる、理屈は全くわからないけどゾンビの息と血液がガソリンの代替となる、血液型がA型Rh-はゾンビにならないといった独特の設定が斬新で楽しい。
- 全速力で走る元気なゾンビさん達は、きちんと手が込んだ特殊メイクで表現されている。
- ゴア・シーンはハード目。頭が吹っ飛び脳漿が飛び散りまくる。
- 『死霊のはらわた』をなぞった様な防具装着シーンの演出あたりにゾンビ映画好きである様子が窺える。
- 作品テンポがとても良く、どうせＢ級作品だからという良い意味での雑さ加減、何かにつけアクションが始まるような娯楽性とそれに伴う緩急のバランスが絶妙。
- マッド・サイエンティストの実験でヒロインがゾンビを使役出来るようになったという設定も面白く、既に製作が決定しているという続編でも使い方によって面白いシナリオが出来そう。
コメント