鉄拳 Kazuya's Revenge

TEKKEN: A MAN CALLED X / TEKKEN2 KAZUYA'S REVENGE
2014/USA/90min
監督:Wych Kaos
出演:Kane Kosugi , Cary-Hiroyuki Tagawa , Rade Serbedzija , Gary Daniels , Kelly Wenham , Paige Lindquist , Charlotte Kirk , Biljana Misic , Sahajak Boonthanakit

過去の記憶をすべて失い、「牧師」と呼ばれる冷徹なボス率いる武装組織に拉致された孤高の青年。“K”と名付けられた彼が唯一信じていたのは、自ら放つ殺人的な“本能の拳”のみ。この世にはびこる罪人を処刑するという闇の任務が与えられ、裏切り者を始末するよう牧師に命じられた“K”はやがて、牧師の知られざる本性と驚愕の真実を知ることとなる…
商品ページより転載)

  • 対戦格闘ゲーム『鉄拳』の実写化第2作目。続編ではなく、一応は格闘技大会「The king of iron fist tournament -TEKKEN-」を開催する経緯を描いた前日譚となっている。
  • 原作からの登場キャラは三島一八、三島平八、ブライアン・フューリーのみ。特に似ていないし、似せる気も無いみたい。唯一の続投だったケイリー=ヒロユキ・タガワ演じる前作の平八は良かったのになぁ。
  • 要は三島財閥頭首三島平八が、実子の三島一八は三島財閥を継ぐに値するのかを試そうと「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」の諺を実践した事が一連の事件の発端であったという、原作設定のニュアンスに沿ったストーリー展開にはなっているものの、ひたすら暗くて抑揚の少ない展開ばかりが続くので、原作をよく知らない観客は基より、ある程度予備知識を持っているはずの原作ゲーム・ファンすらも面白さを見つけるのに苦労する気がする。
  • ケイン・コスギ単体のアクション自体は抜群のキレが見られて素晴らしい。ただ、あまりにも打ち合わせ通りに当てた振り、当ったつもりが見え過ぎてアクション・シーンにそれほど楽しさも爽快感も感じられないのが辛い。
  • せっかく滅茶苦茶な世界観の『鉄拳』を原作としているのだから、もっと現実性を無視したような娯楽性に富んだ能天気系アクション作品だったら良かったのに。
  • クライマックス前、誘拐されたはずのローラがケバくなって登場→平八とキス→静かに死亡の流れが意味不明すぎて理解出来ない。
  • 下手に実写化に手を出さずにフル3DCGアニメ作品『鉄拳 ブラッド・ベンジェンス』の続編や、その流れを汲む作品を作ってくれた方が良かった。

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