ALICE THROUGH THE LOOKING GLASS
監督：James Bobin
出演：Mia Wasikowska , Johnny Depp , Helena Bonham Carter , Anne Hathaway , Sacha Baron Cohen , Rhys Ifans , Matt Lucas , Lindsay Duncan , Leo Bill , Geraldine James , （声）Alan Rickman , Timothy Spall
公式サイト
美しく成長したアリスは、父の形見のワンダー号の船長として、3年に渡る大航海を成功させてロンドンに戻ってきた。だが、彼女を待ち受けていたのは、父の愛した船を手放すという厳しい現実。途方に暮れる彼女の前に、突然、青い蝶アブソレムが現れ、友だちのマッドハッターの危機を告げるのだった。アリスはハッターを救うため、鏡を通りぬけてワンダーランドへ―。そこには、死んだはずの家族の帰りを待ち続けるハッターがいた。
白の女王らは、ハッターの家族を蘇らせるため、アリスに過去を変えてほしいと頼む。そのためには、時間の番人＜タイム＞が持つ、時を操れる＜クロノスフィア＞が必要だった。クロノスフィアを盗んだアリスは、タイムの追跡を逃れながらワンダーランドの時間をさかのぼり、仲間たちの“子供時代”へ―。だが、アリスは知らなかった。それがワンダーランドの“はじまり”の真実を知る、禁断の時間の旅となることを…。果たしてアリスはハッターを救うことは出来るのか？そして、ワンダーランドの運命は…？
（公式サイトより転載）
- 『アリス・イン・ワンダーランド』の続編。ルイス・キャロル作『鏡の国のアリス』を原案としたアクション・ファンタジー・アドベンチャー。
- 前作の監督ティム・バートンは製作総指揮に廻り、『ザ・マペッツ』のジェームス・ボビンが監督を務める。でも、バートンならこんなことはやらないな、という感じの事はなかったように思う。
- 主な出演者は前作と同じ。新キャラクタであり物語のキーマンとなるタイムをサシャ・バロン・コーエンが演じている。アブソレムの声を充てたアラン・リックマンは本作が遺作となる。
- 本作だけを観てもそれなりには奇妙な世界を楽しめる。しかし、前作から登場しているキャラクタが多数を占め、前作で未回収の謎や伏線が本作で明かされるので、やはり順を追って観た方がより本作を楽しめるはず。
- 赤の女王と白の女王の因縁話とマッドハッターの家族のエピソードが本作のメイン。どちらも小さな意地の張り合いが原因となって、後に大事になっていくことから、説教臭い事はないけど、充分に教訓めいたものを示してくれる。
- 相変わらず白の女王がずっと手を挙げてるし、何を考えてるのかわからないところがあったりと、実は一番恐くて不気味だったりする。
- タイム・トラベル出来る機械クロノスフィアは2002年公開の『タイムマシン』を思い出すようなデザイン。
- 結局、ハイトップ家の中でタラント（マッドハッター）だけ変なメイクをしている理由はわからず終い。
- これ以上原作となる物語はなく、本作でも綺麗にオチが付いて終わっているので、更なる続編はないように思われる。とは言っても、本作のストーリーもほぼオリジナルのようなものなので、作る気ならいくらでもというところだろうか。
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