新選組オブ・ザ・デッド

新選組オブ・ザ・デッド
2014/Japan/72min
監督:渡辺一志
出演:日村勇紀 , 山本千尋 , 竹石悟朗 , 水樹たま , チャド・マレーン , 古旗宏治 , 桜井宗忠 , コッセこういち , 渡辺一志 , 尚玄 , 川岡大次郎 , (語り)目黒祐樹

公式サイト

ある夜、新選組の名を盾に、放蕩の限りを尽くすお荷物隊士“屑山下衆太郎”は、ばったり出くわしたゾンビに噛まれてしまう。新選組監察方の“山崎烝”らが駆けつけ、棒術の達人である一番組見習い“火藤純”の活躍もありゾンビを捕縛。屑山も救出され一命はとり留めたものの、脈も心臓の鼓動もない死人の状態だった。一方、輸送中のゾンビに逃げられた武器商人カウフマン商会は、新選組に捕縛されたゾンビを取り戻すために、腕利きの殺し屋“唐人エックス”を差し向ける。徐々にゾンビへと変貌をしていく屑山下衆太郎、迫りくる唐人エックス、時を同じくして、京の町にもゾンビ感染が蔓延し、脅威となりつつあった...。はたして、生き残るのはゾンビか?新選組か?映画史上ありえなかった夢のバトルロワイアルが始まる...!
(公式サイトより転載)

  • 原案・脚本・監督・出演:渡辺一志によるアクション・ゾンビ・コメディ・ホラー。
  • ストーリーの軸となる屑山下衆太郎をお笑いコンビ バナナマンの日村勇紀が演じる。主人公と言うより作品としての看板キャラ的な感じ。
  • タイトルに“新選組”が組み込まれて幕末感を出しているものの、史実に基づいた登場人物は山崎烝と坂本龍馬のみ。それほど新選組の名を使う必要性はないように思える。
  • 男装の隊士火藤純役山本千尋が見せるアクションはシーンの絶対数こそ少ないもののキレの良さは充分に伝わる。太極拳選手でもあるとのことで納得。
  • ゾンビ自体はスローモーな動作のロメロ・ゾンビ型。一応お食事シーンはあるけど、グロさはほとんどないに等しい。
  • “ジョージ”と“カウフマン”というネーミングはやはりB級好きに向けてのアピール的なものだろうか。
  • 唐突にぶっ込んでくるキョンシーネタは嫌いではない。
  • いくらストーリーの都合上とはいえ、ジョージだけが記憶が残っていて会話が出来るという設定は安易さと雑さを感じる。
  • ジョージに噛まれた屑山が徐々にゾンビ化していく過程は、軽く『バタリアン』を髣髴とさせる。その後、ソンビ化しても“誠”の字に反応して記憶が甦るのは、やはり安易ではあるけど悪くはない。
  • 侍+ゾンビという組み合わせの目の付け所は良いのに、少ない登場人物による一晩の出来事であるという規模の小ささが目に付き、更には決してメリハリが効いているとは言い難い演出的な弱さもあって、なかなか人には薦め辛い作品となっているのが本当に残念。

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