残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋‐

残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋‐
20215/Japan/107min
監督:中村義洋
出演:竹内結子 , 橋本愛 , 坂口健太郎 , 滝藤賢一 , 佐々木蔵之介 , 山下容莉枝 , 成田凌 , 吉澤健 , 不破万作 , 上田耕一

公式サイト

小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から、1通の手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。 すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。 彼らはなぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか。「私」と久保さんは、作家の平岡芳明、心霊マニアの青年・三澤徹夫、 そして「私」の夫・直人らの協力を得て、ついに数十年の時を経た、壮大なる戦慄の真相に辿り着く。だがそれは、新たなる事件の序章に過ぎなかった―。すべての事件をつなぐ【穢れ】の正体とは?予定調和を許さない驚愕のラストまで、目が離せない。
(公式サイトより転載)

  • 小野不由美の小説『残穢』を原作とし、『ほんとにあった!呪いのビデオ』のナレーションでもお馴染みの中村義洋が監督、主演に竹内結子を配したオカルト・ホラー。
  • 怪奇現象の原因を追究していく過程はパズルが完成していく感覚に似ていて心地良ささえ感じる。ただ、順調に事が進み過ぎる、あまりにも全て繋がり過ぎるなど、都合の良い展開ばかりで少々作り物感が目立つ気もする。
  • ホラー映画ではあるけどビジュアル的な恐さよりは、ストーリーと状況の恐さ・不気味さを楽しみたい1作。ただ、最後の約5分程度で、それまで抑えていた定番的ホラー要素を一気に開放しているのでカタルシスも充分に味わえる。
  • 『リング』で云う所の“動画”、『呪怨』での“家”、などで言えば、本作は“土地”かと思わせて、実は“人の念”とそこから派生した“穢れ”が重要なファクターとなっている。ただそこに居合わせた、話を話した聞いただけで恐怖が感染していくという流れは避けようが無く、ひたすら恐い。
  • “湧いて出る”
  • きっちりとした正統派の“映画”という作りで全く間違ってはいないけど、白石晃士監督の『ノロイ』みたいな感覚のモキュメンタリー形式で作っても面白いかなとも思う。

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