ギヴァー 記憶を注ぐ者

THE GIVER
2014/South Africa , Canada , USA/97min
監督:Phillip Noyce
出演:Brenton Thwaites , Jeff Bridges , Meryl Streep , Alexander Skarsgard , Katie Holmes , Odeya Rush , Cameron Monaghan , Taylor Swift , Emma Tremblay

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いかなる争いも揉め事もない平和な管理社会が築かれた近未来。飢餓も貧困もなく、全ての苦痛が排除され、完全な平等世界であるコミュニティーは、まさに理想郷であった。過去の記憶を一切持たない住人たちは、指定服の着用と感情の高揚を抑制する毎朝の投薬、そして正直であることが義務づけられ、長老委員会が指定する職業に就いていた。少年ジョナスは、養育センターで働く父と母、そして妹の4人で家族ユニットを組んでいたが、職業任命の儀式で主席長老から〈記憶を受け継ぐ者〉=ザ・レシーヴァーに指名される。だが、それは最も名誉ある仕事であると同時に、苦痛と孤独を強いられる辛い職業でもあった。
(公式サイトより一部抜粋転載)

  • ロイス・ローリーの同名小説を原作とするSF・アドベンチャー。
  • 監督はフィリップ・ノイス。出演はブレントン・スウェイツ、ジェフ・ブリッジス、メリル・ストリープ、アレキサンダー・スカルスガルド、ケイティ・ホームズなど錚々たる顔ぶれ。テイラー・スウィフトも出演時間は少ないものの重要な役どころで出演。
  • 舞台設定は所謂ディストピア。最近でいえば『ダイバージェント』とテイストが近く、『ガタカ』や『リベリオン』あたりも思い出す。
  • ヒロインのフィオナ役オデイア・ラッシュは今後の活躍が楽しみな別嬪さん。
  • 抑圧された現実世界はモノクロ、主人公ジョナスが感じる解放された世界はフルカラーで表現される。この割合は物語が進むにつれてどんどんカラーが多くなっていく。
  • ストーリーが進むにつれギヴァー、レシーバーの存在には矛盾が生じていく気がする。単に記録を存続をさせたかったらHDD的なもので充分であり、賢明な若者がそれまで抑制されていた“感情”を知ったなら、反逆や革命を起こす可能性の方が高いのでは…。
  • クライマックスとなるべき解放を果たすシーンがやけにあっさりと描かれて終わるため、“境界線”をソリで駆け抜けるという行為自体が何かのメタファーなんだろうけど、残念ながらそれが何なのか思いつかない。また、最後に出てきた家の意味も判断しかねる。

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