マニトウ

THE MANITOU
1978//104min
監督:William Girdler
出演:Tony Curtis , Susan Strasberg , Ann Sothern , Burgess Meredith , Michael Ansara , Stella Stevens , Jon Cedar , Jeanette Nolan , Paul Mantee

カレンの首の後にできた奇妙な腫瘍。時々動くというその腫瘍はまるで胎児のようだった。昔の恋人である占い師のハリーは彼女の相談にのるが、カレンが寝言でつぶやいた奇妙な言葉「パナ・ウィチィ・サリトウ」に恐怖を覚える。やがて行われた手術は執刀医が自分の手首を切るという異常事態で中止となり、ハリーの目の前でも来客が謎の言葉を叫んで転落死してしまう。旧知の祈祷師アメリアに相談したハリーは降霊会を開きカレンの身に起きている事を突き止めようとするが、それは現代に甦ろうとしている古代インディアンの悪霊の仕業であった…。
商品ページより転載)

  • グレアム・マスタートンの小説を原作に、『グリズリー』などのウィリアム・ガードラーが監督・製作・脚本を務め、トニー・カーティス、スーザン・ストラスバーグなどが出演して作られたオカルト・ホラー。
  • Pana witchy salatoo.
  • タイトルのマニトウとは“アメリカインディアンの諸民族に信じられている超自然力の観念”とのこと。本作では“万物に宿る精霊”の意味で使われている。
  • 首の後ろに出来た腫瘍は400年前のインディアンの悪霊だったという、不気味で不条理な状況設定とハッタリとわかってるのにあえて騙されてみたくなるような力強い演出が楽しい。
  • ついにカレンの背中から最強の呪術師が姿を現すシーンの異常さが印象的。着ぐるみ感いっぱいのオオトカゲのマニトウにはツッコミを入れたら負けな気がする。
  • 「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」を地で行くような驚愕の展開。オカルト・ホラーを観ていたはずなのに気付いたらSFになっていた。
  • エピローグとして“1969年、東京の15才の少年の胸に腫れ物が出来た”とのナレーションが入る。もちろん嘘ではあるけど、この最後までハッタリを効かせる姿勢が見事。

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