PRIDE + PREJUDICE + ZOMBIES
監督：Burr Steers
出演：Lily James , Sam Riley , Jack Huston , Bella Heathcote , Douglas Booth , Matt Smith , Charles Dance , Lena Headey , Ellie Bamber , Millie Brady , Suki Waterhouse , Sally Phillips , Emma Greenwell , Eva Bell , Aisling Loftus
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18世紀末、イギリス。謎のウイルスが蔓延し、感染した者はゾンビとなって人々を襲っていた。片田舎で暮らすベネット家の5人姉妹は得意のカンフーでゾンビと戦う毎日だが、姉妹の母親は娘たちを早くお金持ちと結婚させなければと焦っていた。そんな時、近所に資産家のビングリーが引っ越してきて、友人の大富豪で高潔な騎士ダーシーも出入りするようになる。折しも舞踏会が開かれ、ビングリーとベネット家の長女ジェインはひと目で恋におちる。一方、次女のエリザベスはダーシーの高慢な態度に腹を立てながら、彼のことが気になって仕方ない。ダーシーも戦う姿が勇ましい彼女に惹かれていくが、身分の違いを乗り越えることができないでいた。ところが突然、ビングリーがジェインを置いてロンドンへ帰ってしまう。ダーシーが二人を引き裂いたと聞いたエリザベスは激怒し、ダーシーが一世一代の決意で臨んだプロポーズを拒絶してしまう。そんな中、遂に人類とゾンビの最終戦争が始まり、エリザベスとダーシーは共に戦うことに。果たして、すれ違う恋と、人類滅亡の行方は─？
（公式サイトより転載）
- ジェイン・オースティン作『高慢と偏見』の世界にゾンビを足しちゃったセス・グレアム=スミス作の同名“マッシュアップ小説”を映画化したゾンビ・アクション・ドラマ。
- 監督・脚本は『17歳の処方箋』などのバー・スティアーズ。製作にナタリー・ポートマンの名もある。
- リリー・ジェームズ、サム・ライリーを中心に、ジャック・ヒューストン、ベラ・ヒースコート、ダグラス・ブース、マット・スミスなどイギリスの若手人気俳優が多数出演、レナ・ヘディ、チャールズ・ダンスなどベテラン勢が脇を占める形に。
- 18世紀末のイギリスの煌びやかな世界とゾンビ・ハザードを合成してしまうというコメディにしかならないような作品性を、最低Ｂ級ホラー映画好きがリアクションに困るほどのこてこてのラブ・ロマンスと、カンフー・アクションを中心にしたアクション要素を多めに描く事で楽しい娯楽作品として成立させている。
- アクションもこなす主演のリリー・ジェームズは常に胸元が見える衣装で有難いというかなんというか…。そういえば初主演作『シンデレラ』もそんな感じだったなぁ。
- 確かにゾンビは多数登場し、一応ゴア描写はあるとは言え、その描写は極めてライトな演出に留まっている。また、“人間の脳さえ食べなければ凶暴化しない”という特殊ルールによって噛まれた箇所さえ隠せばほとんど人間と変わらないという設定なので、幾多のゾンビ映画をこなしてきたゾンビスキーにとっては物足りない事この上ないとなるのは必至。
- ５人姉妹のうち、エリザベスとジェイン以外はほとんど活躍していないのが勿体無い。意味有り気にちらつかせた“ゾンビ黙示録の四騎士”を全く使い切れていないのも同じく勿体無い。
- オチとしてはこれでハッピー・エンドを迎えなければ厭な気分にしかならないだろうというもの。
- エンド・ロール途中でもうひとドラマあり。続編への伏線ともとれるけど、それほど需要は無い気がする。
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