ガルム・ウォーズ

GARM WARS: THE LAST DRUID
2015/Canada , Japan/92min
監督:押井守
出演:Melanie St-Pierre , Lance Henriksen , Kevin Durand , Summer H. Howell , Dawn Ford , Andrew Gillies , Jordan Van Dyck

公式サイト 公式facebook

 遙かなる古代、戦いの星・アンヌン。ここにはガルムと呼ばれるクローン戦士が生息し、果てしない争いを繰り広げていた。かつてガルムには8つの部族があり、それぞれ役割に応じて創造主・ダナンに仕えていた.あるときダナンが星を去り、その後の覇権をめぐって部族の間に戦いが生じたのである。長きに亘る争いの末に5部族が絶滅し、残るは空を制する「コルンバ」、陸を制する「ブリガ」、そして情報技術に長けた「クムタク」の3部族だけとなった。この星に生息するのはガルムの他に、彼らから神聖視される犬・グラと、鳥――。ガルムは生殖能力を持つグラや鳥と違い、クローン技術により命をつないできた。たとえ命を落としても、その個体の記憶をクローンの脳に転写することで再生を繰り返し、幾世代も生き延びてきたのだ。
作品紹介ページより一部抜粋転載)

  • 構想から15年以上を経て製作・完成した押井守監督によるSF・ファンタジー。
  • 出演は主にメラニー・サンピエール、ランス・ヘンリクセン、ケヴィン・デュランドの3人。
  • メラニー・サンピエールは人間離れした美貌の持ち主で、もし実写版『攻殻機動隊』の少佐を演じても異論は無かった気がする。
  • 解説が無ければ独自の世界観を理解するのは難しい。実際のところ、全く予備知識一切無しで観始めたので、冒頭から何を言ってるのかわからなかった。
  • わからないなりに見ていると、まずは薄くセピアがかった色調で統一された実写とCGの合成映像と、異世界のSF・ファンタジー作としてセンス・オブ・ワンダーに溢れた作品性に圧倒される。
  • 徐々に作品に慣れてくると、『攻殻機動隊』や『イノセンス』にも通じる“人工物と生命”をテーマにしたものであることがわかってくる。押井ワールド全開といったところか。
  • 漸く作品世界にハマれるぞと思ったところで、正に「俺たちの戦いはこれからだ」的な終わり方には困った。
  • やや中二病的な作品性であるあたりは嫌いではないけど、一見しただけではとっつき難そうな雰囲気と、意外なほど静的なイメージが残る仕上がりにはやはり評価が分かれるところと思われる。

コメント