マギー

MAGGIE
2015/USA , Switzerland/95min
監督:Henry Hobson
出演:Arnold Schwarzenegger , Abigail Breslin , Joely Richardson , Douglas M. Griffin , J.D. Evermore , Jodie Moore , Bryce Romero , Raeden Greer , Denise Williamson , Rachel Whitman Groves

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感染するとゾンビ化していく、壊死性ウイルスが爆発的に流行している近未来。アメリカの田舎の小さな町に住む16歳のマギーも、このウイルスに感染する。その頃、当局は感染者たちを社会から隔離 された特別病棟に収容していた。そこで、苦痛と危険に満ちた過程を経てゾンビへと姿を変えるが、その後、どうなるかについて、語られることはなかった。ウェイドは、感染の診断を下されて姿を消した娘のマギーを捜し出し、家族のもとへと連れ帰る。家には継母にあたるキャロラインと下の子2人がいる。ウェイドは、実母を数年前に失くした大事なマギーを可能な限り、手元に置こうと、隔離命令を持って現れた地元警察を追い返す。しかし、マギーの苦痛に満ちた変化は徐々に進行していき、キャロラインは2人の子供を連れて家を出た。ウェイドは1人、苦しむマギーを為す術もなく見守るだけだったが、決断の時は、迫っていた…。

  • 監督は本作が長編デビューのヘンリー・ホブソン、主演にアーノルド・シュワルツェネッガーを据えたゾンビ・ドラマ。
  • 出来るだけ多くのゾンビ映画を観ていきたいけど、どうしても邦画でよくあるエロス方面がメインのものと、ドラマ性の高いハートウォーミング系は敬遠しがちになる。本作は典型的な後者なのでなかなか手が出なかった。
  • シュワさんがゾンビ映画に出演してアクションがほとんどないなんて詐欺に近い。観た人の大半がそう思うはず。
  • グロ、スプラッタなどホラー的な描写は無いに等しい。
  • ゾンビ化していく娘を前に、どうしても覚悟を決められない父親という構図から想像出来うる範囲の展開からはみ出す事は無いに近いとは言え、シナリオとしてはよく纏まっていて、出演者の演技には文句の付け所が無く、映像は落ち着いた色調で作中の物静かな雰囲気によく馴染んでいる。ヒューマン・ドラマとして特に欠点らしいところは見当たらないけど、あえて言えば今更感が強いのが残念か。
  • 結末は衝撃的。ハッピー・エンドにはなりようがないとはいえ、あまりにも哀しい結末。ゾンビ化した本人としてはこうするしか選択肢がなくなっているし、父親としてはやりきれなさで一杯だろう。
  • 実際のところ、ゾンビものじゃなくて難病ものだとしても成立する気はする。

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