セーラーゾンビ

セーラーゾンビ
2014/Japan/全12話・各話30分
監督:渡部亮平 , 今泉力哉 , 古川豪
出演:大和田南那 , 川栄李奈 , 高橋朱里 , 渡辺麻友 , 横山由依 , 岩田華怜 , 小池里奈 , 相葉香凛 , 前田聖来 , 飯田祐真 , 風見梨佳 , 藤原令子 , 中村綾乃 , 柚りし菓 , 高田夏帆 , 星野綾那 , 渡辺有美 , 秋月三佳 , 吉田亜子 , 石橋けい , 黒田大輔 , 永岡卓也 , 市川大樹 , 若林瑠海 , 相島一之 , 向井地美音 , 中山龍也 , 岡村いずみ , 螢雪次朗 , 堀井新太 , ブラザートム

公式サイト

世界がゾンビ化してから2ヶ月。ある女子高校では、生き残ったセーラー服の女子高生たちが、絶望的な状況でも明るく図太く順応して、意外にも普通の学園生活を送っている。そこに命からがら逃げこんできたアイドルを目指す女子高生、舞子。転校生として迎えられた彼女は、様々なアクシデントに見舞われながらも、睦美や百花など他の女生徒たちと徐々に友情を深めていく。そんな中、ラジオから流れたある曲にゾンビが反応し、人間を襲うのをやめて踊り狂うことが判明。「この曲さえあれば安全だ」と音源を探そうとするものの手掛かりはなく…。その後も彼女たちは、体長数十メートルの巨大ゾンビや迷子の子供ゾンビとの遭遇、人間と見分けのつかないゾンビを巡る疑心暗鬼など想像を絶する出来事を経て、遂には拠点である高校すらもゾンビに襲われてしまう。果たして舞子たちはゾンビ世界でも図太く、自分らしく生き抜いていけるのか!?物語は、誰も予想しなかった結末へと急展開で突き進む。
(公式サイトより転載)


第1話:「転校生」
ゾンビはびこる終末世界に、奇しくも生き残ってしまった女子高生・乾舞子。ゾンビに襲われ危機一髪の所を、セーラー服の女子高生、睦美、百花たちに助けられる。気絶した舞子が運び込まれた先は、生き残った女子高生たちが、意外にも普通の学園生活を送る藤美女子高校。音楽教師の寺川に校内を案内された舞子だが、隔離されていた教師の鍋島大助を誤ってゾンビの群れに解き放ってしまう…。

第2話:「仰天」
舞子たちのいる藤美女子高校に向かって、身長45mの巨大ゾンビが歩いてくるのが目撃された。学校が破壊されるピンチを前に、舞子は全員を集めて対策を練るが、百花たちは、アリナの提案する魔除けのおまじないにすがりつき、怪しげな呪文を唱えて祈祷を始める。学校に近づく巨大ゾンビを観察していた舞子と睦美は、ゾンビが人気ブランド「システィーヌ」の服を着ている事に気づく。

第3話:「母性」
物資調達に向かった舞子たちは、幼い3姉妹のゾンビと出会う。愛らしい子供ゾンビを殺すことができず、見捨てることも出来ない舞子たちは、迷子になっていた子供ゾンビを家まで送り届けることに。藤美女子高校では、中嶋、玲子に続き、洋子が突然姿を消した。アリナの言う「人と見分けのつかない特殊なゾンビが紛れている」うわさに疑心暗鬼となる生徒たちは…。

第4話:「恋心」
ゾンビになったアリナを助けるため、人間に戻せる抗ウイルス剤を取りに向かった舞子たち。睦美とはぐれた舞子は、かつて好きだったタクミを偶然見かける。ゾンビ姿のタクミに、昔を思い出して寂しくなる舞子。立ち去る舞子をタクミが追いかけてきた。必死で逃げる舞子だが、ついにタクミに捕まってしまう。抵抗して暴れる舞子に、タクミは実は自分は人間であると告白する。

第5話:「蘇生」
睦美は、看護学生のミドリから、ゾンビになったアリナを人間に戻す抗ウイルス剤を手に入れる。ゾンビの群れの中にいるアリナに、離れた場所から注射を打つ方法を考えるが、どれもうまくいかない。そんな中、亀岡の子供元気が、弓矢に注射器をつけてアリナを狙うことを提案する。

第6話:「糾弾」
藤美女子高校から次々と生徒が消え、“仲間の中に人間と見分けがつかないゾンビが紛れている”と生徒たちの間でうわさが流れる。日頃の言動から疑いをかけられた百花を巡り、ゾンビ裁判が開かれた。田淵、鍋島らが次々と不利な証言をする中、睦美は百花を擁護。聞いていた百花はついに感情を爆発させる。

第7話:「真実」
“人と見分けがつかない特殊なゾンビ”と疑われ、監禁された百花。舞子と睦美は、ゾンビが人を襲うのをやめて踊りだす曲を必死で探す。勇気は、かくれんぼの途中でいなくなった兄の元気を探すが見つからない。同じころ、百花も監禁部屋から姿を消していた…。

第8話:「永訣」
ゾンビの群れに学校を襲われ、命からがら逃げ出した舞子たち。疲れ果ててさまよっているところを、看護学生のミドリと自衛隊少女のアイカに助けられる。一同は行動を共にする事になり、田淵は食べ物を調達するためマオとイオリを誘って森の中の一軒家に入っていく。

第9話:「追憶」
田淵とイオリの死にぼう然とする舞子たち。とりわけ愛するイオリを失ったマオは深い悲しみに沈んでいた。そんな中、偶然両親の離婚で離れて暮らしていたマオの父親に遭遇する。ゾンビとなった父を見たマオは、幸せだったころの両親と自分の姿を懐かしみ、皆はそれぞれ「自分が一番幸せだったとき」の思い出を語り始める。

第10話:「無慈悲」
舞子、睦美、百花らは遂にゾンビとなり、ゾンビ化した世界でいつもと変わらぬ女子高生活を送っていた。そこに田淵が「人間のイケメンが生き残っている」とニュースを持ってくる。見に行った舞子らは、イケメンの太一が、ゾンビを大量に殺す光景を目にする。

第11話:「青春時代」
あてもなくゾンビから逃げている途中、海辺の近くを通りかかった舞子たち。浜辺に座り、今までの出来事を語り合う。舞子はスマホを取り出し、ミドリ、睦美らに未来の自分へのメッセージを撮ることを提案する。辛い現実を忘れ、波打ち際で無邪気に遊ぶ舞子たち。その足元の砂が怪しくうごめいている事に、まだ誰も気付いていなかった…。

第12話:「新世界」
DJマーロンに、生き残った人間たちが暮らす「ニューワールド」を案内される舞子たち。そこには舞子たち生徒を裏切って逃げた寺川もいた。「生き残りたいなら、夢を捨てて私に従え」と3人に迫るマーロン。抵抗する舞子と睦美は捕らえられるが、百花は2人を見捨ててマーロンに従う。

  • AKB48の大和田南那、川栄李奈、高橋朱里が主演を演じる全12話のテレビドラマ。
  • 主人公舞子が憧れるアイドル・ユニット『ミルクプラネット』としてAKB48の渡辺麻友、横山由依、岩田華怜も出演、狂言回し的な役割を担っている。
  • ブランド好きの巨大女子高生ゾンビが登場する、生き別れ(死に別れ?)になっていた親子ゾンビが感情を露わに再会を喜ぶなど、度々ゾンビ好きが拒否反応を示すような描写はあるけど、学校への立て籠り生活を軸とした展開自体はゾンビものとしては比較的王道路線と言える。決して『ウォーキング・デッド』を目指そうとせず、コメディ要素を強めに出して終始緩いB級感が漂う作品感覚は正しい。
  • また、ある曲でゾンビが踊るという設定もいかがなものかと思うものの、如何にもオチや真実に迫るための前フリであることは明白。
  • 演技力云々や設定の弱さ、各エピソードの薄さなどは、ブラック・ユーモアを含むコメディ寄りの演出法と、そもそも『ゾンビ』+『セーラー服姿の女子高生』というベタ過ぎる程ベタに一部オタク層狙い撃ちの企画である以上、主演の娘さん達が輝いていればいいじゃないかという大人の対応をしておきたい。
  • 24時間以内ならワクチンが効いて人間に戻れるという独自の設定はもっと活かしてもよかったかも。
  • 物語の締めに入る11話からは超展開が待っている。続く最終話は完全に予想外な展開。これは所謂〇ッド・エンドということか。ただの夢オチに逃げなかったのは良かった。

コメント