デスキャンプ 屍獣たちの宴

I DIDN'T COME HERE TO DIE
2010/USA/80min
監督:Bradley Scott Sullivan
出演:Indiana Adams , Kurt Cole , Madi Goff , Niko Red Star , Emmy Robbin , Jeremy Vandermause , Marian Bingaman , Travis Scott Newman , Adam Pruitt

自分の娘が惨殺された場所を寄贈したいという山林の所有者の求めに応じて、そこをキャンプ場に整備すべくやってきたボランティアの若者6名。いずれもヒト癖ある濃いキャラ揃い。馬鹿真面目な巨乳娘ソフィア、政治家を目指す野心満々のミランダ、神経質なスティーブ、女子隊員目当てで参加したクリス、何も考えてないアーパー娘ジュリー、そして作家志望の文学青年ダニー。そんな不協和音満載の6人がキャンプを開始した晩から、ジェットコースターを急降下するような惨劇の連鎖がスタートする。
(作品紹介ページより一部抜粋転載)

  • 監督・脚本:ブラッドリー・スコット・サリヴァンによるサスペンス・ホラー。
  • 雑誌『コミックガンマスクリーム』2017年11/30号特別付録DVDの形でリリースされた日本未公開作品。
  • ややセピアがかったフィルターやVHSテープ再生時のような映像処理を施して往年の80年代B級ホラーの雰囲気を色濃く出し、低予算性を上手くカバーしている。
  • 造形は若干チープさを感じさせながらも、スプラッタ表現そのものは強烈。
  • ホラー作品で“キャンプ場”“若者”というキーワードが揃えば『13日の金曜日』に代表されるシリアル・キラーまたは若者たちの中にいる殺人鬼によるスラッシャー・ホラー、もしくは森や湖にまつわるオカルト話に行き着くのが相場のはず。ところが本作では殺人鬼もゴーストも死神も登場せずに登場人物の半分が勝手に退場し残りは勝手に殺し合いを始める…。なんとも意表を突いた構成が楽しくもあり唖然ともする。
  • ラスト・シークエンスがファースト・シーンに繋がる形に。なるほど。
  • ストーリーの組み立てに無理がなく、テンポの良い進行で観ていて退屈することがない。ただ、売り文句の「サム・ライミが『死霊のはらわた』を発表して以来のもっとも衝撃的なホラー映画デビュー作」というのは少々煽り過ぎな気はする。

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