ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章

JOJO'S BIZARRE ADVENTURE: DIAMOND IS UNBREAKABLE
2017/Japan/118min
監督:三池崇史
出演:山崎賢人 , 神木隆之介 , 小松菜奈 , 岡田将生 , 新田真剣佑 , 観月ありさ , 國村隼 , 山田孝之 , 伊勢谷友介

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豊かな自然に囲まれ、国勢調査の結果から2年連続“住んでみたい町ランキング”上位に認定された杜王町。しかし、3年連続は無理かもしれない。なぜなら、そこでは現在進行形で変死事件が続発しているのだから…。この町に住む仗助はリーゼント頭で街を闊歩する高校2年生。父親こそいないが、町の平和を守ってきた警察官の祖父、良平や美人の母、朋子とともに満ち足りた生活を送っていた。普段は温厚な彼だが、ヘアスタイルをバカにされることだけは我慢ならない。絡んでくる連中を叩きのめす彼の武器は、<スタンド>という特殊能力だった。
商品ページより一部抜粋転載)

  • 荒木飛呂彦作のコミックス・シリーズの第4部を監督:三池崇史、主演:山崎賢人で実写化したアクション作品。
  • 製作決定の頃から思っていた通り、いくら荒唐無稽な内容であるとしても実写の世界にあの独特なデザインのファッション、髪型を持ち込んでしまうと違和感が出てしまい、それはキャラクタ再現度が高ければ高いほどコスプレ感が発生してしまうのは避けられないところとなる。ひいては作品に思い入れの強いファンにとって「やはり実写化してはいけない作品だった」としてケチの付け所に繋がり、やがて批判となってしまっている。
  • もっとも、それこそ「どうせ荒唐無稽な話なんだし、むしろこんな世界があったら楽しいかも」として受け入れてしまえれば、原作の膨大なエピソードからファンを楽しませながらも初見でも理解できる形で抽出し様々な形で“父親と息子”に焦点を当てた構成は見事であり、日本を舞台にした作品にあえてスペインを選んだというロケーションは結果的に大正解、作品の肝となる“スタンド”とその能力は原作のイメージを損なうことなく美麗なCGIで表現され、キャラクタの再現度だけで言えば演じた俳優陣の努力もあってそれなりの許容範囲内(全員とは言いたくないけど…)、偏にどんなジャンルでもそつなくこなしてしまう監督の力量と手際の良さが垣間見える。
  • 独特の感性に基づいた擬音の表現、所謂ジョジョ立ちとされるポージングは見られなかったのは少し残念。
  • 台詞上で名前のみ登場したジョセフ・ジョースターや、スタンドを見せていない山岸由花子、スタンドのみが登場した吉良吉影をはじめ、映像として登場していないキャラクタやスタンドが数多く、原作ストーリーを改変した事による進行の変化も併せて第二章以降が楽しみ(未だ製作決定のアナウンスは無いけど…)。
  • もし続くとして広瀬康一のエコーズがACT2まで進化したらどう実写化するのかが見ものだったのになぁ…。

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