ウィッチ

THE WITCH / THE VVITCH: A NEW-ENGLAND FOLKTALE
2015/USA , UK , Canada , Brazil/93min
監督:Robert Eggers
出演:Anya Taylor-Joy , Ralph Ineson , Kate Dickie , Harvey Scrimshaw , Ellie Grainger , Lucas Dawson , Julian Richings , Bathsheba Garnett , Sarah Stephens

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1630年、ニューイングランド。街を追い出された父ウィリアムと母キャサリンは、5人の子供たちと共に森の近くの荒れ地にやって来た。しかし、赤子のサムが何者かに連れ去られ、行方不明に。連れ去ったのは森の魔女か、それとも狼か。悲しみに沈む家族だったが、父ウィリアムは、美しく成長した愛娘トマシンが魔女ではないかと疑いはじめる。疑心暗鬼となった家族は、やがて狂気の淵に陥っていく・・・。
(公式サイトより転載)

  • 監督・脚本:ロバート・エガースによるオカルト・ミステリー・ホラー・ドラマ。
  • 主な舞台は鬱蒼とした森の奥の一軒家、背景は曇天か夜間ばかりの中で、篤過ぎる信仰を持つとある一家が陥る悲劇と恐怖を描いたもので、雰囲気はひたすら地味で暗い。
  • 当然、全面的にキリスト教がフィーチャーされた作品性である為、他宗教では理解し難い考えや行動の描写がある事を前提として観た方がよいかも。
  • 徐々に起きていく怪異や異常事態は全て妄想や思い込みによるものという解釈も出来るけど、開幕直後に魔女の存在と黒魔術の実行が描かれている事から、ここは素直に魔女の呪いによるものとしたい。
  • 息苦しささえ覚える日常生活の描写に対して、アニヤ・テイラー=ジョイの演じる主人公トマシンが放つ成長期の少女のひたすら瑞々しい美しさが印象深い。
  • 作中ではほとんど笑顔が映されることがないので、ケイレブが最期の時に見せる笑顔が相当不気味なシーンとなっているのがなんとも皮肉的。勿論演じるハーヴェイ・スクリムショウの演技力の賜物でもある。
  • 所謂バッド・エンドに至ってしまうオチもかなり衝撃的。
  • これほど“近年まれにみる実に不気味なホラー映画”という煽り文句がはまる作品も珍しい。

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