貞子

貞子
2019/Japan/99min
監督:中田秀夫
出演:池田エライザ、塚本高史、清水尋也、姫嶋ひめか、桐山漣、南彩加、ともさかりえ、佐藤仁美

公式サイト

心理カウンセラーの茉優のもとに、ひとりの記憶障害の少女が入院してくる。やがてその少女は、1週間前に公営団地で起きた放火事件の犯人・祖父江が人知れず生み育てていた子供であることが判明。少女と真摯に向き合う茉優だったが、次第に彼女のまわりで奇妙な出来事が起こり始めるー。一方、WEBマーケティング会社に勤める祐介の薦めで動画クリエイターとなった、茉優の弟・和真はアクセス数の獲得に焦るあまり、心霊動画を撮ろうとその火災跡に忍び込むが、動画をアップしたのちに消息を絶ってしまう。茉優は拡散された動画を探し出し、再生してみると、和真の背後に長い髪の女が立っていて……。
(公式サイトより転載)

  • 原作:鈴木光司『タイド』、監督:中田秀夫、主演:池田エライザによる映画版シリーズ日米合わせて通算10作目(多分)。
  • 『リング』『リング2』に登場する倉橋雅美(引き続き佐藤仁美が演じる)が登場することで『リング2』の続編という形にはなっているけど、そこまで関連性はない。
  • 怖そうなホラー映画として見ると期待外れかも。『貞子vs伽椰子』のようなアトラクション系では面食らうものの、もう少し『リング』シリーズ特有の不気味さと絶望感があっても良かった。ホラー映画の宣伝なのにお笑い要素を高めにしているあたりを見ると怖いホラー映画を目指した訳ではないのかなとは思う。
  • 『貞子3D』と同様に動画投稿サイトを扱っていても、本作の貞子は“呪いの動画”の拡散を目的としていないので、それほど重要な扱いになっていない。
  • そもそも本作の貞子はホラー・アイコンとして全く魅力的な所がない。ただのJホラーの定番要素である“女性・白服・猫背・長黒髪・神出鬼没”が揃っているだけのキャラにしか思えない。
  • クライマックスであるはずの貞子との“綱引き”シーンでは、随分と淡泊な描写で終わっていることが残念。まず、祐介が茉優を邪魔する意味がわからない。一緒に引っ張り上げてやれよと思うだけ。ただ、茉優が最後に発した「いやだ!」は何か生々しい感情を感じられて良かった。
  • ラスト・カットのお約束は極めて正しい。でもさすがにもうこれ以上の続編は作るだけ無駄に思える。

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