BLACK WIDOW
監督：Cate Shortland
出演：Scarlett Johansson , Florence Pugh , David Harbour , O-T Fagbenle , Ray Winstone , Rachel Weisz , Olga Kurylenko , Ever Anderson , Violet McGraw , William Hurt
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ブラック・ウィドウの前に突如現れた“妹”エレーナ。“姉妹”は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織レッドルームの秘密を知ったことで命を狙われる。唯一の味方は、かつて組織が生み出した“偽りの家族”だけ…。だが、この家族の再会によって、レッドルームの恐るべき陰謀が動きだす！世界の命運をかけた、ブラック ・ウィドウの作られた過去との戦いが始まる。
（公式サイトより転載）
- マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）シリーズ24作品目。『アイアンマン２』で初登場して以来数作のMCUを渡り歩く人気キャラクタのブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの過去と家族を描いたスパイ・アクション作品。
- 本来であればフェーズ４の１作目として2020年５月の公開予定だったが、COVID-19パンデミックの影響による数度の延期を余儀なくされた後の2021年７月に配信と同時に公開された。（配信について訴訟問題にまで発展したことは本当に残念。）
- 監督はケイト・ショートランド。出演はスカーレット・ヨハンソン、フローレンス・ピュー、デヴィッド・ハーバー、レイチェル・ワイズ、レイ・ウィンストン、オルガ・キュリレンコ他。少女時代のナターシャを演じたエヴァー・アンダーソンはミラ・ジョヴォヴィッチの娘さん。
- 日本語吹き替え版は脇を固める声優陣が実力派揃いなのでほぼ問題無し。人気俳優やお笑い芸人などがしゃしゃり出てこなくて本当に良かった。
- MCUの１作として時系列を追うと『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』と『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』の間となる。作中の会話を理解するには事前に観賞しておいた方が良さそう（結局全作観ないといけなくなるんだけど…）
- わかり易くテンポ良い進行で語られていくストーリー展開、派手で迫力あるアクション・シーンの連続、SFガジェットやSF的設定による映像の楽しさなど、本作への期待以上の面白さを見せてくれる事は期待通り。その上でMCUとしての考証や裏設定など突き詰めていくと更に楽しめるというマニアックな楽しみ方もぬかりなし。
- 本編終了後、過去の問題は解決したし、そもそもナターシャはもう居なくなってしまったから更なる続編は無理か、と思っているところで“あの人”についての言及があるポストクレジット・シーン。“ブラック・ウィドウ”と名乗れるのはナターシャだけじゃない、と…。世界観の構築の見事さ・緻密さには感服するほかない。
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