リビング・デッド サバイバー

LA NUIT A DEVORE LE MONDE / THE NIGHT EATS THE WORLD 
2017/France/93min
監督:Dominique Rocher
出演:Anders Danielsen Lie , Golshifteh Farahani , Denis Lavant , Sigrid Bouaziz , David Kammenos

公式サイト

非社交的なサムは、元カノから私物を取り返すため彼女のパーティに渋々参加することに。人が苦手なサムは、奥の部屋に逃げ込みいつの間にか眠りに落ちてしまった。翌朝、彼が目覚めると壁は血で染められ、生きている人間の姿はなく、サム以外の人間は全員ゾンビとなってしまっていた。ゾンビに囲まれた建物に立て籠り、予測不可能なゾンビの襲来や日に日に減る食料と水に決死のサバイバルを繰り広げながら、他に生き延びた者がいないか捜索する孤独な毎日。そんな絶望的な状態の中、やっと出会えた生存者のサラ。サムは、この終末世界を彼女と共に戦い抜くことはできるのか―。
商品ページより転載)

  • 後に『ザ・ミスト』の原案を手掛けるドミニク・ローシェ監督によるフランスのゾンビ・ドラマ。
  • 目を覚ましたら世界がゾンビだらけになってました系(勝手に命名)は、『ショーン・オブ・ザ・デッド』に代表されるコメディ寄りになるか、『ドーン・オブ・ザ・デッド』などに見られるシリアス寄りになるかの選択になる。本作では極めてシリアス寄りで、主な舞台はアパート内となっている。
  • 中盤までは主人公がゾンビの習性を探りながらもなるべく関わらないように孤独な日常を営む姿を淡々と描いているだけの進行なので、映像的な面白みはほぼない。
  • 終盤に入り、主人公の行動が常軌を逸し始めてからが本番。とは言っても結局は精神的に限界を迎えた描写と、なし崩し的な脱出劇の末のささやかな希望が見えた(気がする)エンディングが待っているだけで、特に何が解決する訳でもオチがある訳でもない。
  • ゾンビそのものは、それなりに手が込んだメイクが施されていて見た目が良い。
  • 一風変わったゾンビ映画としてというより、お洒落感覚の静かな人間ドラマが好きだったらお勧めしても怒られないかも。または、ゾンビ映画を見過ぎて並みのゾンビ映画では物足りないゾンビスキーこそ抑えておきたい1作なのかも。

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