アントラム 史上最も呪われた映画

ANTRUM: THE DEADLIEST FILM EVER MADE 
2018/Canada/94min
監督:David Amito , Michael Laicini
出演:Nicole Tompkins , Rowan Smyth , Circus-Szalewski , Dan Istrate , Shu Sakimoto , Kristel Elling , Lucy Rayner , Pierluca Arancio

公式サイト

『アントラム』。それは1979年にアメリカで撮影された1本の映画。死んだ愛犬の魂を弔うために地獄への扉を開いてしまった幼い姉弟を描くその映画には、映ってはいけない“恐ろしいもの”が映り込んでいた。そして、それを上映しようとした者たちが次々と謎の死を遂げ、フィルムは行方不明となった。ドキュメンタリー作家マイケル・ライシーニとデヴィッド・アミトは、この伝説の映画を追跡し、ついに幻の35ミリ・フィルムを発見。関係者の証言とともに、ここにその驚愕の本編をノーカットで世界に公開する。あまりの恐ろしさに日本ではマスコミ試写会や一般試写会も中止となったこの映画、その恐怖の全貌がついに明らかになる!
(公式サイトより転載)

  • 監督・製作・原案・脚本:マイケル・ライシーニ、デヴィッド・アミトによる、1本の呪われた映画について纏めたという形のカナダ産モキュメンタリー・ホラー。
  • キャッチコピーが“警告!この映画を観たら死にます。”。全編きっちり見届けたけど、こうしてデータを纏めていられる訳で…。この後の事はわからないけどね。
  • …とノってあげるにはストーリーも映像も作り込みが甘い。ただ、70年代の雰囲気の再現性の高さはなかなかのもの。
  • 劇中劇となる映画『アントラム』本編は、オカルトかと思ったら食人鬼ものだった、いややっぱりオカルトだったという内容で、確かに不条理と意味不明さで言えば不気味な作品。
  • そこから丁寧に解説・解明するドキュメント・パートがあることで、意味不明なものに意味を持たせてしまい、蛇足感に繋がっている気がする。もっともこれがないと単に意味不明な駄作というだけで終わるし、痛し痒し。
  • 思えばモキュメンタリーの代表作『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』、邦画界で言えば『ノロイ』あたりは、最後までしらを切って押し通す強引さに面白みがあったんだなぁ、と。
  • 一つ注意したいのは、出演俳優の急死が相次ぐ『ポルターガイスト』シリーズや、主演のオファーを受けると亡くなってしまうために未完成のままの『Atuk』のように本当に呪われてるとしか思えない映画が実際にあるということ。さすがに本作の様に観たら死ぬというのは流通してないはずだけど…。

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